お墓のお役立ちコラム

永代供養墓で知っておくべき、メリットとデメリットを徹底解説

永代供養墓は、多様化してきた現代の家族構造や生活スタイルに応じて、とても多くの人々にとって魅力的な選択肢となってきています。しかし、永代供養墓にはメリットだけでなく、デメリットも存在します。今回のコラムでは、これらのメリットとデメリットを深堀りして徹底解説していきます。

目次

永代供養とは?

永代供養とは、名前のとおりお寺や霊園が永代にわたって供養してくれる供養の方法です。そのお墓は一般的なお墓とは異なり墓石を建てる必要がなく、長い間に渡ってに供養が続けられることが最大の特徴です。最近では日本中で多くの寺院や霊園がこの形式の供養を提供するようになりました。

体力的、精神的な負担だけでなく、費用の面でも従来のお墓に比べて大きく抑えることができるなどといったメリットがある反面、家族や親族とトラブルになる可能性があるというデメリットもありますが、このコラムを読んで、そういったデメリットを事前に回避できるようにしておきましょう。

永代供養墓のデメリットって?

永代供養にしたときのデメリットとなり得ることをいくつか紹介します。これらのデメリットはしっかり認識、または対処をしておけばデメリットとはならなくなるでしょう。

  • デメリット1:合祀の永代供養墓だと後になって遺骨を取り出せない
  • デメリット2:契約期間が過ぎると合祀される
  • デメリット3:お墓を継ぐことができない
  • デメリット4:家族や親族とトラブルになることがある
  • デメリット5:お線香やお花を供えられないことがある
  • デメリット6:施設の将来が不確かである
  • デメリット7:選択肢が多い

永代供養墓のデメリット1:合祀の永代供養墓だと後になって遺骨を取り出せない

永代供養と一言でいっても樹木葬や納骨堂など、そのお墓のスタイルや供養の方法は様々です。

遺骨を個別の区画などで骨壷のまま安置することができる永代供養のお墓であれば問題ありませんが、合祀と呼ばれる家族や血縁関係にない人と一緒に、骨壷から遺骨を出して同じ場所に埋葬する方法だと、後になって個人だけの遺骨を取り出すことはできなくなるのがデメリットになります。

もし後になってしっかりとしたお墓を建てたときに、先祖の遺骨もそこに移して供養をしたいと思ってもできなくなってしまいます。そのことをしっかり認識しておけばデメリットにはならないでしょう。

永代供養墓のデメリット2:契約期間が過ぎると合祀される

一人用や家族用などの個別の区画に骨壷のまま遺骨を安置する永代供養のお墓でも、契約の期間が過ぎるとそこから取り出されて合祀のお墓に移されるというデメリットがあります。

その期間はお寺や霊園により違いがありますが、3年から33年などの期間があります。複数人で利用する個別の永代供養墓の場合、そこに入ることを契約した最後の人が入ってからその期間がカウントされ始めます。

個別で供養していただける期間がどのくらいであるのか、しっかり確認、了解しておくことでデメリットにはならなくなるでしょう。

永代供養墓のデメリット3:お墓を継ぐことができない

永代供養のお墓は契約をするときに誰がそこに入ることになるのかが決められ、そのほかの人が利用することはできないというデメリットがあります。子どもなど代々使っていきたいと思っても、お墓を継いでいくことはできないので子どもがいる場合はしっかりと相談して、了解を得ておくことでデメリットになることを避けられます。

永代供養墓のデメリット4:家族や親族とトラブルになることがある

意外とよくあるのが、子どもに負担や苦労をかけたくないと思って生前のうちから永代供養のお墓を決めたけれど、改めて子どもや家族に相談したら猛反対され、また結局はじめからお墓探しをしなければならなくなったというケース。デメリットです。

家族や子どもは、お墓はしっかりした墓石のあるお墓を建てて、代々引き継いでいけるお墓がいいと考えていたり、夫婦だけのお墓にしてしまったら、子どもたちは自分で探して購入しなければならないじゃないかと考えてしまうかも知れません。

永代供養のお墓を決めるときには、家族や親族にもしっかり相談してから決めることが大事です。そうすることによってデメリットの回避ができるでしょう。

永代供養墓のデメリット5:お線香やお花を供えられないことがある

里山にある樹木葬の霊園だと、山火事などの災害や動物に荒らされたりすることを防ぐために、お線香や供物を供えることが禁止されているところがあるというデメリット。

納骨堂での永代供養の場合もやはり、火災予防や衛生管理のためにお線香やお花などを供えられないところがあります。何も持たずに身軽でお墓参りができますが、しっかりお線香を立てて手を合わせたいと思う方にはデメリットになってしまうかもしれませんね。

永代供養墓のデメリット6:施設の将来が不確かである

永代供養のお墓の中にはまだその供養方法が始まってから間もない形式のものがあります。法律の変更や施設の経営状況によっては、供養の方法や場所が変わるリスクがあるというデメリットがあります。

特に近代的な納骨堂などは、もし災害で納骨堂の建物が被害にあった場合はどうなるのか、経営する団体の経営状況が悪化した場合、遺骨はどうなるのかなどしっかり確認しておくことでデメリットを回避しましょう。

永代供養墓のデメリット7:選択肢が多い

永代供養のお墓は大きく分けて樹木葬、納骨堂などが挙げられますが、それぞれに様々なスタイルのお墓があります。そのためどのお墓にしたらいいのか迷ってしまい、情報の収集と比較が困難になってしまうデメリットがあります。

「みんなの永代供養」なら、自分の好みを選択してクリックするだけでお好みの永代供養墓が探せます

https://minnanoeitaikuyou.com/ohaka/

永代供養墓のメリットは?

まずはデメリットばかりをたくさん解説してしまいましたが、現在たくさんの方に選ばれている永代供養墓はメリットもたくさんあります。

  • 購入費用が大幅に抑えられることが多い
  • 遺族の経済的負担が減る
  • 維持管理を任せておける
  • 後継者の心配がいらない
  • 檀家になる必要がない
  • 宗旨や宗派など問われない
  • 生前でも契約できる
  • お墓参りに非常に便利なところが選べる

永代供養墓のメリット1:購入費用が大幅に抑えられることが多い

やはり気になるのは費用のことという方は多いのではないでしょうか。従来のお墓だと費用が多額になるというデメリットがありますが、永代供養墓の場合、従来のお墓のように大きな墓石を建てることが必要ないので200万円くらいの建立費用がかからず、里山での合祀の場合で3万円〜、比較的行きやすい場所にあるお寺や霊園の個別の永代供養墓でも、お一人様35万円くらいでの購入が可能なところは大きなメリットと言えるでしょう。

永代供養墓のメリット2:遺族の経済的負担が減る

永代供養墓の場合、維持費や管理費といった諸費用も契約時に払い込んでしまうことが多いため、そういった年間費用などが必要ないことが多いです。石板やプレートの戒名などの彫刻料や、もしお寺に個別の法事をお願いする場合などのお布施は別になりますが、遺族にかかる経済的な負担が減るのはメリットですね。

永代供養墓のメリット3:維持管理を任せておける

一般的なお墓では定期的な掃除や草むしりなどが必要になるデメリットとも言えることがありますが、永代供養墓であれば、特に納骨堂の場合はそういったことはしないで済みます。お住まいがお墓から離れていたりする場合、その心配をしないで良いのは大きなメリットです。

永代供養墓のメリット4:後継者の心配がいらない

子どもがいない、子どもは女の子だけで嫁いでしまったといった場合でもお墓を誰が継ぐのかと心配しないで済みます。お寺や霊園がしっかりと管理、供養を続けてくれるので無縁仏になってしまう心配もありません。

永代供養墓のメリット5:檀家になる必要がない

お寺にあるお墓に入る場合は基本的にそのお寺の檀家にならなければならないデメリットがありますが、お寺にあるお墓でも永代供養墓の利用である場合は、そのお寺の檀家にならなくても良いことが多いです。檀家にならないということは、お盆やお彼岸の供養料や付け届けなどの特別な支払いもなくて済みます。それでも法要などはお布施は別になりますがお願いすることができます。

永代供養墓のメリット6:宗旨や宗派など問われない

お寺にある永代供養のお墓でも、宗旨や宗派、国籍など問わず利用できる永代供養墓がほとんどです。ただ墓前での特別な供養儀式などは禁止されます。

永代供養墓のメリット7:生前でも契約できる

永代供養墓は生前でも契約できるところが多いです。自分の好みの場所が選べて自分で納得した供養の方法が選べるので、とても安心できるとおっしゃる方が多いです。

また、お墓を含め自分が亡くなった後の心配事が減るので、契約した後、安心して晴れやかな日々を送れることにもなります。

永代供養墓のメリット8:お墓参りに非常に便利なところが選べる

永代供養のお墓の中でも特に納骨堂の場合、最近では都心の駅から歩いて数分といった立地にあることもあります。ちょっとしたお出かけのついでにお墓参りができるのは、遺族の方にとっても非常に高いメリットとなるでしょう。

「みんなの永代供養」なら、自分の好みを選択してクリックするだけでお好みの永代供養墓が探せます

https://minnanoeitaikuyou.com/ohaka/

こんな人におすすめの永代供養墓

デメリットもメリットもある永代供養墓を選ぶ人は増えてはきていますが、実際どういった方に利用されているのでしょうか。

  • 子どもがいないなど、お墓を継ぐ人がいない
  • 子どもや遺族に負担をかけたくない
  • お墓からは離れたところで暮らしていて、管理ができない
  • お墓についてのこだわりがない
  • 経済的な面で、多額の費用をお墓に捻出できない

子どもがいないなど、お墓を継ぐ人がいない

お墓を継ぐ人がいない場合、自分のお墓は誰が供養してくれるのだろう、先祖代々のお墓はどうなるのだろうと不安で、夜も眠れないといった方もいらっしゃいます。永代供養のお墓であれば寺院や霊園がしっかり供養を続けてくれるので安心できます。

ちなみに厚生労働省が行った「国民生活基礎調査」によると、65 歳以上の者のいる世帯のうち、高齢者世帯の世帯構造をみると、「単独世帯」が 873万世帯(高齢者世帯の 51.6%)、「夫婦のみの世帯」が 756 万 2 千世帯(同 44.7%)となっている(表3、図3)。といった結果が出ています。参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/02.pdf

子どもや遺族に負担をかけたくない

永代供養墓を生前に契約しておけば、自分にもしものことがあった時でも子どもや遺族にお墓探しや金銭的な負担をかけずに済むことから永代供養墓を選ぶ方もいます。また年間管理費などの費用も不要なところが多いので、さらに負担は減るでしょう。

お墓からは離れたところで暮らしていて、管理ができない

実家のお墓はあるけれど自分は遠くに住んでいて管理ができないし、将来田舎に帰る予定もないといった方は、墓じまいをして永代供養墓に改葬することで不安を取り除くことができます。

墓じまいをして永代供養墓に改葬する手順についてはこちらで紹介しています。ぜひ参考になさってください。

お墓についてのこだわりがない

今までのお墓と違って永代供養墓は継いでいくことができませんし、契約の期間が過ぎれば遺骨はお墓から取り出されて合祀されてしまいます。また納骨堂などではお線香をあげたりすることもできず、お墓まいりの供養方法も制限されてしまうことがあります。

そういった今までのお墓に関する慣習にこだわりがない人であれば、永代供養墓を選んでみても良いでしょう。

経済的な面で、多額の費用をお墓に捻出できない

お墓は生涯のうちで何度も購入したり引っ越しをしたりするのは非常に稀です。なのでしっかりしたお墓を建てたいとは思っても、なかなか金銭的に難しいという方には永代供養墓は選択肢のひとつとしてとても良いと思います。

永代供養墓を選ぶときのポイント

永代供養墓のデメリットとメリットを紹介、解説してきましたが、デメリットになることをしっかり避けながらどんなことに注意して永代供養墓を選べば良いのでしょうか。

  • 家族や親族に了解をしっかりとる
  • 合祀の場合、遺骨が取り出せなくなっても大丈夫かしっかり考える
  • 将来、もし災害などがあった場合でも遺骨の管理はしっかりできるか確認

家族や親族に了解をしっかりとる

お墓は自分だけの問題ではありません。しかも自分がお墓に入った後、お墓参りに来てくれるのは残された家族や親族の皆さんです。そのお墓参りに来てくれる方の意見もしっかり聞いて相談することが大切です。遺族のデメリットにならないよう、残される方の気持ちも考えるようにしましょう。

合祀の場合、遺骨が取り出せなくなっても大丈夫かしっかり考える

永代供養墓は個別安置のお墓でも、将来は合祀されるデメリットのあるお墓です。将来改葬を考える人が出てきた場合、遺骨を取り出せなくなっても良いのかしっかり考えましょう。ここでも家族や遺族との相談が必要ですね。

将来、もし災害などがあった場合でも遺骨の管理はしっかりできるか確認

永代供養墓は比較的歴史の浅いというデメリットがある供養方法です。契約するときは、法律の改正や自然災害などの影響を受けたときでも、しっかり供養を続けていけるのか契約に関することもしっかり確認するようにしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は永代供養墓のメリットとデメリットについて詳しく解説してみました。

デメリットは事前に知っておくことでそれを回避することができるので、今回のコラムを参考にしていただき少しでも心配や不安、後で後悔するようなことのない永代供養墓をお探しください。

みんなの永代供養墓」はお住まいの近くにある永代供養墓を一括で探せます。ぜひこちらから、あなたにぴったりの永代供養墓をお探しください。

【関連記事】