スピリチュアルな出来事から見るペットの死後の世界ーペットロスに陥った時の考え方ー
人間だけでなく、ペットの死などに直面した時、
その死が受け入れられず、周りの人々にも気持ちが理解されず、
真っ暗闇の中から出ることができずに、寝ても覚めてもそのことばかりに囚われている、
そんな状況に今いる方が、もしかしたらこちらを目にしてくださっているのではと思い、
一例として心のどこかに響いていただけたら幸いです。
また、ご家族の中にそのような気持ちになっていて支えになりたいと思っている方にとっても参考にしていただけると幸いです。
目次
ペットロスとは
ペットロスとは、
「ペットロス症候群とも呼ばれ、ペットと死別したり、行方不明になったりなどを契機として疾患ないし、心身の症状のこと。ペットロスは、文字通り「ペットを失う事」である。これは、ペットと共に過ごす事によって培われた深い愛着・愛情が、突然に訪れるペットの「死」や行方不明などによって行き場をなくしてしまうことによって強い悲観に陥る。このような愛情の対象を喪失することで起きる悲嘆によって抑うつや分離症状といった心身(精神的・身体的)の症状が起きることを病理的悲嘆(pathologic grief)といい、慢性的で強い症状を経験するとペットロス症候群と呼ばれる。」(Wikipedia引用)
ペットは現代において家族の一員として考えられるようになってきました。
一昔前までは、犬は外で飼われ犬が番犬のとして扱われていたように家畜としての扱いでしたが、時代とともに愛玩となり共に暮らす家族となっていきました。
家族が亡くなる、つまり大切な人を失うことと同じなのですから、「ペットロス」に陥るのは当たり前なのではないでしょうか。
全て選び、選ばれてきた
人間の赤ちゃんが胎内記憶や、母親のお腹に入る前の記憶を持って生まれてくることがあります。
「空の上からママを見つけたよ」「おじいさんが順番を決めてくれて、2番目になったの」「空がピカって光った時に来たんだ」など、子どもたちが自分でお母さんやお父さんを選んで生まれてきたというスピリチュアルな話はよく聞きます。
そして、それはペットも同じで自分で飼い主を選んで生まれてきています。
ペットを迎え入れた時の状況に「ペットショップで目が合って・・・」などありますよね。だってあなたに迎えてもらうためにペットは生まれてきたのですから、それは「偶然」などではなく、「当然のこと」「必然」だったのです。
ペットと飼い主という関係になることをあの世にいるうちから約束し、この世に降り立ってきているのです。
それはスピリチュアルな体験とも、スピリチュアルな感覚とも、人には信じてもらえないような感覚なのかもしれません。
ペットはなぜ”飼い主”を選んできたのか
ペットがなぜ、あなたを選んでいるのかというと、約束はもちろんのことペットが自分の魂を成長させるためと言われています。
ペットは人間に転生する前の最終形態だと言われており、「愛」について深く知り学び、魂を成長させるのです。人間と一番近くに寄り添えたものが人間に生まれ変わることができるのです。
こういった話は”スピリチュアル”な話としてなかなかわかってもらえることも少ないのかもしれませんね。
でも、私たち飼い主にとってはごく自然なことだと感じています。
亡くなったペットはどこへ
ペットの魂は肉体がなくなってもずっと近くにいます。
飼い主が「もう一度会いたい」と思うように、ペットもまた愛された分だけもう一度あなたに会いたいと輪廻転生を繰り返すとされています。
自分の死を悟りすぐに虹の橋を目指す子、虹の橋の下で待ち続ける子、自由に遊びまわる子などペットそれぞれの性格によってさまざまです。
ペットたちの死後の世界は
これは人間に天国と地獄の話や、成仏できずに彷徨っているなど様々な話があるように、ペットの世界にもあらゆる意見があります。
飼い主様が自分の納得できる考えを信じるのが一番良いのではないでしょうか。
仏教などの宗教では人は霊界という霊が集まる美しい場所に行くと考えられています。ペットもまた死んだ後の世界があると考えられており、ペットは人間になることを目指して輪廻転生を繰り返すとされています。
そして生まれ変わる前に「命の長さ」を決めて生まれてくるそうです。ペットは人と暮らす中で、愛情や怒り、憎しみや別れを学びます。
経験を積むことが魂を成長させることなのです。
・動物界という動物だけの霊界
ペットは亡くなった後、人の霊界に行くことはできないので動物の魂だけが集まっている「動物界」に行くと言われています。動物界には動物たちの魂のお世話をする指導霊がおり、その指導霊は心から動物たちを愛おしく思っている人の霊とされています。
・虹の橋
天国に行く前に通る虹の橋があります。虹の橋を渡らないと天国にはいけませんが、ペットたちはその虹の橋のたもとで飼い主がやってくるのを待っていることがあるそうです。
・飼い主のそばにいる
魂は消えずにずっとそばで見守ってくれているという考え方もあります。ふとした時に感じると余計にそう思いますね。
・魂は愛と共に生き続ける
科学的根拠はなくても、心の中に残る愛や思い出が魂の形を保ち続けるというスピリチュアルな捉え方です。
・生まれ変わり(輪廻転生)
仏教やヒンドゥー教では特に死後に魂が別の生命として生まれ変わるとされ、「また会える」と信じる人も多いです。この記事もこの観点を前提に作成させていただいております。
ペットはいつ生まれ変わるのか
一説によると、犬は死後数時間で生まれ変わることもあるようです。人間は死後四十九日で成仏するとされていますが、人間よりも歳をとるスピードの早い生き物ならその生まれ変わりが早いことも納得できます。
一般的にはペットは8年ほどで転生すると言われているようです。
ペットにまた会える「3つの再会」とは
・亡くなったペットの気配を感じる再会(現世)
なんだかいつも近くにいる気がする、ふとした時に気配を感じる、悩んだ時に夢の中に出てくるなど、感じる瞬間がありますよね。
・自分も死んだ後に会える再会(虹の橋)
虹の橋話の時に触れましたが、虹の橋のたもとで飼い主がやってくるのを待っていることもあるようです。私たちがその時を迎えたその時、再び出会うことができるのです。
・転生してまた会える再会(現世、来世)
ペットは私たち飼い主に会うために輪廻転生を繰り返しているといいます。
映画「ワンダフルライフ」をご覧になったことがありますか。飼い主に会うために何度も生まれ変わり、姿が変わっても自分だと気づいてもらうためにアプローチする。まさに輪廻転生を表す映画です。
人間になるために転生しているともいうので、もしかしたら人間同士で出会っていることもあるのかもしれません。
私たち飼い主と深く結ばれたペットの魂は、必ず再び出会うことができるのです。
そもそもスピリチュアルとは
スピリチュアルとは、目に見えない世界のことを言います。
目に見えない世界だからこそ、他人には理解されず、なんの証明もできないことから「怪しい」「おかしい」などといった印象を持つ方も多いのではないでしょうか。
一般的にはスピリチュアルな人は(有名な方では江原啓之さんや美輪明宏さんなど)霊感が強い方や、前世やオーラなどが見える方を指します。
スピリチュアル能力
人間には視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感があります。
そして、第六感と呼ばれるシックスセンスが優れていることがスピリチュアルとしてよく言われていることです。このスピリチュアルな感覚はもともと生まれ持っている方もいれば、何かのきっかけで第六感に目覚める人もいます。
スピリチュアル体験
ペットに関するスピリチュアル体験の中には、チャネリングと呼ばれる高次元の存在とコミュニケーションを図ることがあります。
高次元とは霊的なものや、潜在意識などを指しています。そういった感覚を感じ取れる方のことをチャネラーと呼び、霊視のような感覚で亡くなったペットやペットの潜在意識を感じとって伝えてくださる方がいます。
そういった方にお願いすることでペットの気持ちを感じることができたり、メッセージを受け取ることが出来ることがあります。
スピリチュアル経験
専門家に依頼しなくとも、ペットが亡くなった後、不意に気配を感じることやメッセージを感じることってありませんか。
そんなスピリチュアルな経験を通じ、ますます肉体に触れたくなってしまったり、愛おしく感じてしまうこともありますよね。
その経験をスピリチュアルな経験として大切に感じることも大切なのではないかなと思います。
・「ペットの毛」
スピリチュアルな繋がりとしてよくペットの毛に関することを目にしたり、実際に自分で感じたりすることがあります。
ペットの毛には、毎日触れていたことでしょうから、深い絆やその過ごしてきた時間が全て含まれた象徴でもあり、思い入れも深いと思います。
亡くなってから意図的に自分でその毛を切って物理的に残すことができるのも、悲しみを癒す手助けになることでしょう。匂いが残っていることもありますね。より身近に感じることができるのではないでしょうか。
また、そういった毛を手元供養として、ネックレスやブレスレットといったアクセサリーにすることができるサービスもあります。ひと時も離れたくない、亡くなったからこそずっと一緒にいられる、そんな願いも叶えられるのではないでしょうか。
・「ペットのにおい」
ふとした時に懐かしいような涙が溢れてきそうになるようなにおいを感じることがあります。それもまたスピリチュアルな経験のひとつとも言えますね。
・「夢の中で会えた」
夢の中に出てきてお話をしたり遊んだりすることで、心に届くこともあります。
・「気配を感じた」
タイミングよく気配を感じたり、自然の中で風や虫や音が知らせてくれたような気がすることで心が軽くなったり、温かい気持ちが生まれたりする音があります。
ペットロスになった時に現れる感情
否認:いわゆる現実逃避
怒り:自分自身に対して、あるいは他の家族、ペットに対して
罪悪感:自分自身に対して、ペットに対して
抑うつ
悲しみ
混乱
こういった感情が一度に押し寄せてきて自分ではどうしようもないこともあるかもしれません。
ゆっくり深呼吸をして、自分自身と対話をしてみましょう。
時間薬と言って時間が解決してくれることもあるかと思います。今はその悲しみにどっぷり浸っていて良い時だと捉えましょう。
ペットロスが重症化する時
・自分自身の問題
ペットを失った時に現れた感情を間違った方向に受け止めてしまったり、解決できない時
・周囲の環境
自分自身と周りの人々の感情に差がありすぎる時や、自分の感情を相手に受け止めてもらえない時
・亡くなり方やタイミング
病気や事故などで心の準備なく突如失うことになってしまった時
大切な存在を思う気持ちは、どんな形でも尊いもの。どうか、ご自身の心にも静かな時間を与え、その悲しみが早く癒しに導かれますように。
ペットロスを克服することになったきっかけ
・新しい家族を迎え入れられる気持ちになった
自分ではそんな風に思っていなかったけれど、偶然目にしたペットショップや里親募集のチラシなどで運命の出会いを果たすこともあるかもしれません。
それはごくごく自然なことです。もしかするとまたもそれが運命の出会いと呼べるのかもしれません。
・同じ境遇の人と気持ちを共有した
同じペットロスの方と言葉を交わすことで心の整理がつけられることもあります。
今はさまざまな情報を目にできるSNSなどの普及が著しいです。
顔も名前も知らない誰かに少し呟いてみたら、励まされたり、自分の気持ちと向き合うことができたりします。時に顔の見えない世界は凶器にもなり得ますので、適度に使いながら気持ちの整理ができると良いのかもしれません。
・遺品の整理をして気持ちが切り替えられた
遺品を整理していたら、ペットの毛が出てきて励まされたり、遺品を整理することで心も整理することができたりすることがあります。
寂しい、悲しいだけでない幸せだった気持ち、楽しかったこと、嬉しかったことなどもきっと思い出すことができます。
そして、身体はなくとも近くにいるということに気づくことができるのかもしれません。
・専門家にみてもらった
自分ではどうしようもなくなってしまった、
家族なのに何もしてあげられない、
そういった時には専門家の助けを求めることも良いと思います。人間の心の専門家だけでなく、亡くなったペットの言葉を教えてくださる方もいます。
克服するきっかけは人それぞれです。慌てずに、その時が来るのをゆったり待つことも大切です。泣きたいときは思いっきり泣きましょう!!泣くことで悲しみが少し癒されることもあります。
ペット供養について考える
ペットのお墓には何があるの?ペットの供養について知っておこうーペットの終活ー
・一緒のお墓に入る
全国各地にはペット霊園だけでなく現代のニーズに沿ってペットも一緒に入ることのできる霊園が増えてきました。「ペットは家族」まさにそんな時代に突入しています。亡くなった後もずっと一緒にいることのできる霊園を検討してみてはいかがでしょうか。
・・・筆者おすすめの各地のペットと一緒の霊園・・・
▶︎北海道江別市|まごころ霊園
ペットも一緒に眠ることのできる珍しい屋内納骨堂です。
▶︎埼玉県秩父市|常楽寺
「3万円からの永代供養」を提供しています。
▶︎埼玉県北葛飾郡松伏町|無量寿院 月の森
由緒あるお寺の管理する庭園墓園です。
▶︎東京都町田市|蓮清寺 鶴川駅前浄苑
駅から2分の好立地にある樹木葬です。
▶︎東京都新宿区|庭園型樹木葬「瑠璃の光」・陽のあたる納骨墓「蓮香」
2024年3月にオープンしたばかりの都心の樹木葬と屋外納骨堂です。
▶︎神奈川県横須賀市|妙栄寺
ニーズに沿った多彩なプランがあります。
▶︎愛知県名古屋市|東山霊園
バリアフリーで雄大な自然に囲まれた霊園です。
▶︎愛知県名古屋市|善福寺 樹木葬墓地
プレートの石種や彫刻のデザインを自由に選べるのが魅力です。
▶︎大阪府大阪市|上本町メモリアル
宗教不問でご家族ごとに入ることができます。
・納骨堂で供養
ペット供養を実施しているお寺の納骨堂で供養する方法です。
*個別に火葬してペット単独で納骨を行う
*他のペットと一緒に火葬して合同納骨する
この2種類があります。
・自宅の庭で供養
自宅の庭の静かな場所で、ペットたちのお気に入りの物や花を供える昔ながらの供養方法です。小さな石碑やメモリアルプレートを設置すると、供養の場として整います。地域の条例によっては禁止されていることもあるので気をつけて行います。
・自宅のベランダや仏壇で供養
自宅や仏壇で行う手元供養は、小さな骨壷やペットの写真・遺品を飾り、日々手を合わせる方法です。お花や好きだったおやつを供えたり、静かに語りかけたりすることで、そばにいるような安心感を得られます。場所を選ばずに行えます。また最近ではアクセサリーに加工するなど手元供養の方法も多様になっています。
・そのほか
他にも、自然散骨(海洋散骨)や樹木葬、特定の場所に納骨しない供養もあります。
自分にとって、ペットにとって、何が一番良いのかを検討してみるといいのかもしれません。
まとめ
家族の一員であるペットが亡くなってしまった時に、なかなか悲しみが癒えないのは当然のことです。
ペットたちが亡くなった後の世界は誰にも分かりませんが、大きなお空でたくさんのお友だちと楽しく駆け回って遊びながらあなたが来るのを待っているのかもしれませんね。
あまりにも早く「お待たせー」なんて登場してしまったら、「もう!早すぎるよ!まだお友だちと遊びたいんだから」なんて怒られてしまうかもしれません。
どうか久々の再会が感動の再会となりますように。
この記事のまとめ・・・
・ペットの死後の世界はいろいろある
・スピリチュアルな体験は多くの人が経験している
・ペット供養について少し検討しておくことも大切
「みんなの永代供養」ではペットと一緒に眠れる霊園なども検索できますので、ぜひ活用してください。