お墓のお役立ちコラム

「墓じまい」を選ぶ人がなぜ増えているの?理由と永代供養を解説

現代では、様々な理由で「墓じまい」をする人が増えています。「墓じまい」が増えている理由を現代の生活や考え方から説明します。そして、「墓じまい」はそもそも良いことなのか?を仏教における先祖供養の教えから解説します。また、「墓じまい」後のご先祖のお骨の埋葬先として、メリットの多い永代供養墓について詳しく説明します。

「墓じまい」を選ぶ理由とは?

「墓じまい」の件数は年々増加していますが、その理由は、何でしょう?

墓じまいを選ぶ理由

  1. 「墓じまい」する人が増えている理由の1つ目は、少子化、高齢化が進んでいることです。そのため、先祖代々のお墓を継承する人がいないことがあります。
  2. 従来は、お墓を通じてお寺とのつながりが大切にされていました。現代では、そういった価値観を持たず、むしろ檀家として、密接にお寺と関わることを煩わしいと考える人もいます。そういった理由で「墓じまい」をする人もいます。
  3. 墓参りはしたいけれど、遠方にあったり自分自身の体力が衰えたりで、精神的にも負担が大きくなったことも、「墓じまい」をする理由に挙げられます。
  4. 現在は、自分が亡くなったあとに、どのように埋葬、供養してほしいかの価値観が多様化しています。場合によっては、大切なペットと一緒に埋葬してほしいとの希望があったりもします。そういった人の場合、従来のお墓では対応できません。「墓じまい」後に新たにご先祖様を埋葬するときに、ご先祖様のお近くに自分自身の希望に沿った埋葬場所を得ておくことで、心の平安が得られます。
  5. ケースにもよりますが、従来のご先祖様のお墓を管理し、法要などの費用を負担することより、「墓じまい」をした方が費用を抑えることができることも多いです。

    「墓じまい」は、先祖供養に望ましくないの?

    「墓じまい」によって、先祖代々続いてきたお墓の継承が途切れることになります。様々な理由があるとはいえ、ご先祖様の正しい供養の上から、「墓じまい」は良いことなのでしょうか?

    このことについて、古今東西について考慮するなら、多様な答えがあります。特に歴史が浅い宗教では、先祖の祟りを公然と認め、その宗教なりの祓いを受けないと悪縁が起きると教えるところもあります。「墓じまい」が体調不良の原因だという宗教もあるかもしれません。信仰は自由ですので、間違いだと断言はできません。

    一方、長い歴史を誇る伝統仏教の教えからは、今世で亡くなっても来世をご先祖の魂は、生きています。永遠の命を巡っていると考えられます。したがって、「墓じまい」をしたから死者としてご先祖様が子孫の供養のあり方に祟ったりすることはないと考えられます。

    それにしても、先祖代々続いてきたお墓を「墓じまい」することに何かしらの後ろめたさを感じることも、心優しい人にはありますよね。

    「墓じまい」をしないでお墓を放置するとどうなるの?

    「先祖代々のお墓を自分の代で途絶えさせてはいけない。」と思い、「墓じまい」に踏み切ることができず、また体力や精神力が衰えてきて、実際はお墓詣りにもいけない状態が長期に続くとどうなるのでしょう?

    公営墓地にしろ、民営墓地にしろ管理者が勝手に撤去・解体し更地にしたりはしません。とはいえ、管理するには費用がかかるので、あまりに長期におよぶと、先祖代々のお墓が荒れ果てます。雑草が生い茂って、隣接するお墓の方まで影響が出ている場合もあります。また、墓石も余りに長期に放置されると汚損が進み景観上も良くありません。

    民営の場合、荒れ果てたお墓の管理上の責任を親族が問われることにもなりかねません。こういった場合、やはり「墓じまい」が望まれます。

    「墓じまい」しないとどうなるの?

    そして、「墓じまい」をせずにお墓を放置した場合の、最も望ましくないケースは、ご先祖様が無縁仏となってしまうことです。

    無縁仏とは、弔われなくなった死者のことを言います。長期に放置しているうちに、そのお墓を管理する人が亡くなってしまった場合、ご先祖様が無縁仏となってしまいます。供養されなくなった死者が、弔いを忘れた子孫や縁者に直接災いを起こすかは、科学的には分かりません。けれど本来お墓を管理すべきだった人の心には、ご先祖様に申し訳ないという気持ちが常に心のどこかにひっかかるのではないでしょうか。こういった場合も、「墓じまい」が望まれます。

    「墓じまい」の後になぜ永代供養が選ばれるの?

    「墓じまい」の後に永代供養を選ぶ人が増えています。その理由は、永代供養には、沢山のメリットがあるからです。

    「墓じまい」後の永代供養の4つのメリット

    1. 「墓じまい」をした後、お骨を移した先で、お墓を継承する人がいない場合でも、お寺や霊園が永代に管理や供養をしてくれます。
    2. お寺に永代供養をお願いする場合、檀家になることが条件のこともあります。契約の際には確認が必要です。けれど、そういった関わりを望まない場合でも対応してくれる永代供養先も沢山あります。
    3. お墓が遠方であったりして、体力的、あるいは精神的に墓参りを負担に感じる人もいるかと思います。永代供養墓は、比較的利便性の高いところにもあります。体力面や精神面で無理なく、墓参りに行くことができます。
    4. 一般的には、「墓じまい」の後に新しくお墓を建てるよりは、永代供養する方が費用を安く抑えることができます。

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「墓じまい」や永代供養の相談先をみつけましょう。

ご先祖様のお墓を「墓じまい」し、永代供養墓へお骨を移された人たちは、ご先祖様を無縁仏にしなかった満足感で平和な心持ちを得ることができます。また、ご自身が永眠する先として望む形の永代供養墓をみつけておくことも心の平安にとって、とても重要なことです。子供たちやお孫さんたちに経済的、精神的負担を残さないですむからです。また、どんなに合理的な思考を好む方でもご自身が死後、無縁仏になってしまうことに不安を覚えるものです。

これらのことから、「墓じまい」をして、新たに埋葬する永代供養先をみつけたいと思う人が増えていることは、自然なことだと思います。けれど、実際に「墓じまい」をして、永代供養先を見つけるとき、どういった点に注意して行えばいいか分からない人もいると思います。ご先祖様の供養について、また、ご自身の終活について、相談先をみつけることもとても大切になってきます。信頼できる宗教者を得ることは、心の平安にとって心強いことです。

まとめ

「墓じまい」をする人が年々増えています。少子高齢化が進み、継承する人がいなくなってきていることなどがその原因です。一方で、先祖代々続いてきたお墓を「墓じまい」することで、ご先祖様に申し訳ない気持ちを持つ人もいらっしゃいます。「墓じまい」をすることが、ご先祖様を供養する上でいけないことではないのですが、気持ちの問題としても、お墓から取り出したお骨を弔いたいと思うものです。そういったとき、永代供養を選択してみるのも良いかもしれません。多様化してきた埋葬に対する要望に応じてもらえるからです。「墓じまい」をして、永代供養をすることは、おそらく一生に一度のことだと思います。どのように進めていけば良いか、分からないことも多いと思います。そのため、「墓じまい」や永代供養について、相談相手として、信頼できる宗教者をみつけることもとても大切です。

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