【ペット霊園】納骨のみは可能?火葬や供養、費用についても!
一緒に暮らしていたかわいいペットが亡くなってしまったとき、いったいどのように供養してあげればよいのでしょうか。
多くのペットの寿命は人よりも短いので、必ずお別れの時がやってきます。家族同然で暮らしてきたペット達に合った葬送とはどんな形があるのでしょう。
この記事は、
・ペット霊園ってどんな種類があるの? ・ペットの納骨のみ出来るところはあるの? ・ペットの火葬はどんなところでやってもらえるの? ・ペット供養の費用はどれくらいかかるの? |
など、亡くなったペットの供養についてまとめてみました。それではさっそく見ていきましょう。
ペット霊園の種類
ペット霊園とはペットの供養専用の霊園のことです。
火葬をはじめ、納骨から供養までお任せできるペット霊園がほとんどです。
ペット霊園の納骨の種類は
①ペット霊園・個別墓 ②ペット霊園・共同墓 ③ペット霊園・納骨堂 |
などがあり、飼い主さんの希望に沿った方法で供養できます。
ペット霊園にはそれぞれどのような特徴があるのか解説していきます。
①ペット霊園・個別墓
ペット霊園の個別墓も人のお墓と同じように納骨する区画が個別に分かれており、墓碑などを建立して供養します。
予算によって、区画が広くてお墓のデザインをオーダーメイドできるタイプから、小さめの芝生の区画にペットの名前を入れたプレートを並べるなど、いろいろなタイプがあります。
個別墓は、広い敷地が必要になるため都心部では少なく、地方の広い土地を所有するペット霊園に多いようです。
費用の相場 :100,000~300,000円 |
②ペット霊園・共同墓
供養塔などが建立されており、他のペットの遺骨と共に納骨されるタイプです。
ペット霊園の合同火葬の場合は、ペットの遺骨は合祀(ごうし)供養されます。ペット霊園にもよりますが、定期的に合同慰霊祭なども行なわれるようです。
費用の目安:5,000~30,000円 |
③ペット霊園・納骨堂
ペット霊園では納骨堂の中に棚やロッカーなどがあり、そこにペットの遺骨が入った骨壺を並べて納骨できるようになっています。料金によって納骨する棚の位置やロッカーの大きさも違ってきます。
個別で遺骨を置けるようになっている特別な納骨棚もあり、思い出の物や写真を一緒に飾ったりできるようです。
ペット霊園の納骨はこのようなスタイルが一番多いと言えるでしょう。
一定の期間が過ぎた遺骨は、他のペットの遺骨と共に合祀(ごうし)供養される霊園が多いようです。
ペット霊園の中には永代供養をしてくれるところもあり、火葬と葬儀から納骨まで引き受けてくれる霊園が多いです。
亡くなったペットを家までお迎えに来てくれる霊園や、ご供養に必要な物をすべてセットになっている霊園もあります。
状況に合わせて相談してみるのも良いですね。
費用の目安 : 5,000~140,000円 |
ペット霊園を選ぶポイント
ペット霊園を選ぶとき、どんなことに気をつけたら良いのでしょうか。以下のことに気をつけましょう。
・ペット霊園へのアクセスは良いか ・火葬、葬儀、納骨などはペット霊園でしてくれるのか ・ペット霊園の施設の管理がきちんとされているか ・料金は適正で明確になっているか |
ペット霊園へのアクセスは良いか
ペットのお墓へいつでもお参りに行けるようにペット霊園へのアクセスの良さを調べておくことも大切です。
家から霊園まで近いのか、駐車場は完備されているのか、交通の便は良いのかなどいろいろ検討しておきましょう。
火葬・葬儀はペット霊園でしてくれるのか
ペット霊園にもいろんな種類があり、納骨のみ可能だったり、火葬はしてくれても立ち会いが出来ない霊園もあります。
逆に火葬、葬儀、納骨まで全てしてくれるところもあります。希望の供養が出来る霊園を調べておくと良いですね。
ペット霊園の施設の管理がきちんとされているか
納骨をするペット霊園が、草が生え放題でゴミが落ちていたり、建物の修繕がきちんとされていないなど不安要素が多い霊園は避けた方が無難でしょう。ペット霊園の管理状態はしっかりと確認しておきましょう。
そういうところから霊園の経営状態も分かりますし、仕事に対する気持ちの表れでもあるように思います。
料金は適正で明確になっているか
火葬、葬儀、納骨まですませて霊園からの請求額をみたら高額でビックリ!そんなペット霊園の料金のトラブルは意外と多いと聞きます。
事前にしっかりとペット霊園へ料金の確認をしておくことも大切です。
適正価格なのか調べたり、追加料金などについても納得のいくまでペット霊園に話を聞きましょう。
後悔しないように、ペット霊園選びは慎重におこないましょう。
ペットと飼い主が一緒に入れる霊園
ここで紹介するのは、ペットと飼い主さんが一緒に納骨してもらえる霊園です。
近年ではペットと一緒にお墓に入りたいという方がとても増えているため、そのような希望を受け入れてくれる霊園も増えているようです。
次のようなところでペットと一緒に納骨してもらえるようです。
・一般墓 ・納骨堂 ・樹木葬 ・散骨 |
意外と選択肢がありますが、どのようになっているのかそれぞれ説明していきます。
一般墓
一般的な墓石のある霊園です。宗教的な考えから、人の骨と動物の骨を一緒に納骨することは許されず、ペットが同じお墓へ入ることができない霊園も数多くあります。
ですが、最近では一般のお墓の区画とは別に、ペットと納骨してもらえるお墓の区画が設けてある霊園も少しずつ増えています。資料を取り寄せるなどして、検討してみてはいかがでしょうか。
納骨堂
永代供養などをお考えの方に人気がある納骨堂ですが、ペットと一緒に入ることができる納骨堂も増えてきました。
お堂の中までは一緒で、別々の厨子(ずし)の中に入るタイプと、厨子の中までペットと一緒に納骨してもらえるタイプがあります。
ペットが亡くなったら、先にペットの納骨のみ済ませておき、飼い主さんが亡くなったら同じ厨子へ納骨してもらうようになっているようです。
しかし、厨子の中まで一緒に入ることができる納骨堂はまだ少ないようです。
※<厨子とは>大切な物を保管するのに使う両開きの扉がついた箱型のもの。
樹木葬
ここ最近では、樹木葬などの自然葬に注目が集まっています。大好きだったペットと一緒に自然の中に埋葬してもらうことができます。
霊園の一角に樹木葬が出来る区画があったり、公園のように整備された樹木葬のタイプもあります。
他の人の遺骨と一緒に納骨される合祀(ごうし)タイプの樹木葬はペットと一緒に納骨してもらうのは無理ですが、個別タイプの樹木葬は一緒に納骨してもらえることが多いです。
散骨
散骨もここ最近では人気の出てきた供養法です。遺骨をパウダー状にし、ペットと共に海や山などに散骨してもらいます。
散骨は法律では禁止されていませんが、遺骨をパウダー状にしなければならないのと、海への散骨は海域などが決まっており、所有者のいる土地への散骨も禁止されています。
散骨にもいろいろなルールがあるので、トラブルにならないように業者さんにお願いするのが一般的です。
ペットの散骨は以下のようなものがあります。
・海洋散骨 ・山散骨 ・空中散骨 |
大好きだった海へ、想い出の場所へ・・・・・・大好きだったペットと共に自然に還っていく葬送です。
納骨のみの利用は可能なのか?
ペットが亡くなった後、寂しさから遺骨を手もとに置いている飼い主さんは多いのではないでしょうか。気持ちの整理がついたら納骨してあげるのも一つの供養方法ですね。
ペットの納骨のみを受け入れてくれるのはどんなところがあるのでしょうか。
納骨のみ受け入れてくれるところ
ペットの納骨のみを受け入れてくれるところは以下のようになっています。
・ペット霊園 ・ペット受け入れ可能な寺院 |
ペット霊園
ほとんどのペット霊園では、ペットの納骨のみでも引き受けてくれます。他の施設で火葬してから納骨する場合は、料金も違ってくるので確認しておくとよいですね。
納骨は、「個別墓」、「納骨堂」、「合祀墓」から選ぶことが出来ます。
ペット霊園によっては永代供養もしてくれるので、納骨をするとき一緒に申し込むと安心です。また、定期的に霊園で供養祭などがあるので、参加してペットを偲ぶことも出来ます。
ペット受け入れ可能な寺院
こちらは、ペット用ではなく普通の寺院になります。ペット用の供養塔がお寺の敷地内に建立されており、そこへ納骨されます。宗派も関係ないようです。
ペットの火葬や、納骨のみの受け入れをしている寺院もあり、お寺の住職が日々のご供養もしてくれるのでこちらも安心ですね。
かわいがっていたペットの納骨は、手もとから離れてしまう寂しい気持ちもありますが、供養してあげられた安堵の気持ちも同時に感じるのではないでしょうか。
家から近い所や、アクセスしやすい場所にあるペット霊園や寺院であれば、ペットのお墓参りに行きやすいですね。
納骨するタイミング
ペットの納骨のタイミングはいつ頃が良いのでしょうか。納骨の時期に決まりはありません。
一般的には、火葬直後、四十九日、一周忌などが多いですが、期間にこだわらず飼い主さんの気持ちが落ちついたらで構いません。
寂しいと感じるのであれば納骨せず、しばらく手元に置いておくのもよいのではないでしょうか。
納骨のメリット
ペットの納骨のメリットは、なんといっても飼い主さんに何かあった場合でも、ペットがその先も供養してもらえるという安心感でしょう。また、納骨したことによって自分の心の整理がつき、気持ちに一区切りつけることができるのではないでしょうか。
ペットと飼い主が一緒に納骨してもらえる霊園などでは、先に納骨されているペットが待っていてくれると思うと少し寂しさが無くなる気がします。
家での遺骨の保管は気を付けていないと遺骨にカビが生えたりして保存状態が悪くなることも多いので、納骨した方が良い場合もあります。
納骨のデメリット
一方納骨のデメリットは、お金がかかるということでしょうか。納骨する時に、年会費、永代供養費などがかかります。
飼い主さんによっては寂しく感じることがあるでしょう。ペットの遺骨を納骨した先の霊園や寺院が実際にどういう管理をしているのか分からないところです。納骨する前によく話を聞いておきましょう。
ペットの火葬の種類と費用について
ペットが亡くなったら悲しいのですが、まず最初に火葬のことを考えなければなりません。
火葬にもいろいろな種類があります。
<ペットの火葬の種類> ・自治体での火葬 ・ペット霊園での火葬 ・火葬車での訪問火葬 |
以上のようになっています。
火葬の種類とその費用はどうなっているのでしょうか。
自治体での火葬と費用
住んでいる地域の火葬場で火葬してもらいます。人用の火葬場の敷地内にペット用の火葬炉が併設されている施設もあります。
地方の自治体などでは個別に火葬してくれるところもあるようですが、殆どの自治体は合同火葬が多いので個別で火葬してもらいたい時は確認した方がよいでしょう。
合同火葬は、遺骨がもどらないということも考慮しておきましょう。 費用はペット霊園などで火葬してもらうよりも安く抑えられます。
料金目安 :1,000円~10,000円程度(ペットの大きさにより変動) |
ペット霊園での火葬と費用
最も多いのがペット霊園での火葬ではないでしょうか。一般的に次のようにプラン別になっていることが多いようです。
・一任個別火葬 ・立ち会い個別火葬 ・合同火葬 ・セレモニー付火葬 |
順番に説明していきます。
一任個別火葬
立ち会いはしないで、ペット霊園へ個別火葬をお任せします。当日は遺骨を引き取れませんが、後日に遺骨をお迎えに行きます。その後に納骨のみもできます。
立ち会い個別火葬
火葬に立ち会い、ペットを個別に火葬してもらうプランです。お骨上げもすることが出来、当日一緒に自宅に持って帰ることが出来ます。四十九日や一周忌などに改めてペット霊園へ納骨のみ行なうことも可能です。
合同火葬
他のペットたちと一緒に火葬されます。合同なので、個別でのお別れや遺骨の持ち帰りは出来ません。
ペット霊園にて合同納骨されます。
セレモニー付き火葬
ペット霊園から自宅までお迎えが来て、家族立ち合いのもと個別火葬となります。
布団やバスケット、ペットの思い出となるメモリアルグッズ、位牌、宗呂による読経など、ペットとのお別れに必要なもの一式がセットとなっています。
ペット霊園でのペットの火葬費用
ペット霊園での火葬費用は、ペットの大きさや重さ、プランごとに変わってきます。
小鳥・ハムスター等 |
ウサギ・猫・小型犬 |
大型犬 |
|
一任個別葬 |
6,000~13,000円 |
12,000~18,000円 |
20,000~39,000円 |
立ち会い個別火葬 |
14,000~26,000円 |
20,000~38,000円 |
32,000~41000円 |
セレモニー付火葬 |
42,000円~ |
46,000円~ |
63,000円~ |
合同火葬 |
6,000~17,000円 |
13,000~22,000円 |
20,000~27,000円 |
大きなペットほど料金もかかってきます。各ペット霊園へ見積もりなどの確認を取っておくと安心ですね。
火葬車での訪問火葬と費用
自宅や希望の場所まで業者さんが火葬車で来てペットを火葬してくれます。匂いや煙、有毒なものが出ないよう、高温のバーナーによって火葬されるようです。
家族でペットと最後のお別れができ、お骨上げもできます。
また、火葬と納骨すべてを業者さんに一任するプランもあります。その場合は業者さんが提携しているペット霊園などに納骨されるようです。
ペットが大好きだったお家での火葬が可能なのと、24時間対応の業者さんも多いので、最近では多くの飼い主さんが訪問火葬を利用しているようです。
1kg以下 |
6kg以下 |
15kg以下 |
21kg以下 |
|
---|---|---|---|---|
立ち会い火葬 お骨上げあり |
18,000円程度 |
25,000円程度 |
35,000円程度 |
42,000円程度 |
立ち会い火葬 お骨上げなし |
15,400円程度 |
22,000円程度 |
31,000円程度 |
38,500円程度 |
セレモニー付き 火葬 |
39,000円程度 |
46,300円程度 |
56,200円程度 |
63,900円程度 |
火葬・納骨 一任 |
8,500円程度 |
18,000円程度 |
28,600円程度 |
33,000円程度 |
以上のような種類があるようですが、超大型犬などの大きなペットは火葬が出来ないようです。訪問火葬の場合は、人によっては驚いたり不快に思われたりすることもあります。特に住宅街の場合は、ご近所に一言お知らせしておくか火葬する場所を考慮した方が良いでしょう。
自宅でのペットの供養
ペットの場合、ペット霊園や納骨堂で供養する以外にも、自宅で供養するという方法もあります。
自宅での供養は、大切なペットがいつも傍にいてくれる感覚をより強く感じるものなのではないでしょうか。
自宅でのペットの供養には以下のようなものがあります。
・自宅の庭に埋葬・散骨 ・手元供養 ・遺骨をアクセサリーにする |
それぞれの供養の仕方をみていきましょう。
自宅の庭に埋葬・散骨
ハムスターや小鳥などの小さい動物は小さいため、火葬したら骨が無くなってしまうのでは?と心配になりますね。今は小動物用の埋葬キットなども販売されています。
ちゃんとペットへの想いを伝えるメッセージなども書けるようになっており、生分解性100%のキャッサバで出来た袋が使用されています。
その中に亡くなったペットを入れ、埋葬してあげるときちんと分解され土へともどるようになっています。
犬や猫、ウサギなどは火葬してから家の庭などに埋葬してあげると良いですね。
小さなプレートに名前を入れて置いてあげたり、飼い主さんの気持ちを形にして供養してあげたらペットも嬉しいのではないでしょうか。
散骨は、出来るだけ骨を細かくして自宅の敷地内に撒きます。骨と分からない大きさにし、住宅街でしたら周囲への配慮も忘れないように気をつけましょう。
手元供養
出来る限り亡くなったペットと一緒にいたいから霊園などに納骨せず、自宅で供養したい!という飼い主さんは多いのではないでしょうか。
自宅に小さな仏壇を置いて毎日手を合わせているという方もいらっしゃいます。
今では、とてもたくさんのペット用の供養グッズがあり、素敵でかわいい骨壺や仏壇、仏具などが揃っています。家族で話し合いながら一緒に選んであげるのもいいですね。
遺骨をアクセサリーにする
最近では、ペットの遺骨を入れられるようになっているアクセサリーがあります。また、骨や毛でアクセサリーを作ってくれる業者さんもあるようです。プラチナ製やチタン製、ガラス製など素敵なデザインが揃っているようです。
常に身につけられるのでいつでもペットが一緒にいるような感じがして心が落ち着くのではないでしょうか。
まとめ
ここまで「【ペット霊園】納骨のみは可能?火葬や供養、費用についても!」と題しましてお送りしてきました。
・ペット霊園の種類 ・ペットの納骨堂 ・ペットと一緒に入れる霊園 ・ペットの火葬 ・自宅でのペットの供養 |
などをご紹介してきました。
家族の一員といっても過言ではないペット達。一緒に楽しい思い出を残してくれて、心からありがとうを伝えられたらいいですね。
大切なペットとの最期のお別れの時に、この記事が少しでもお役に立てたなら嬉しく思います。最後まで読んでいただきまして、誠にありがとうございました。
みんなの永代供養ではペットと入れるお墓を探すこともできます。