お墓のお役立ちコラム

永代供養でも毎年の費用は必要?永代供養にかかる料金を徹底解説

「今のお墓は毎年の管理費が大変…毎年の費用がいらないお墓はないかな?」「永代供養のお墓が気になるけど、毎年の費用ってかかるの?」従来の一般的なお墓は、運営する施設に管理費を毎年支払わなければなりません。お墓による毎年の費用が発生すると、自分が亡くなった後、子どもに負担をかけてしまうのではないかと心配ですよね。

従来のお墓とは異なる永代供養のお墓であれば、毎年の管理費が必要ないのか気になる人もいるのではないでしょうか。

本記事では永代供養でも毎年かかる費用があるのかを解説しています。あわせて、毎年の費用がかからない永代供養墓を5ヶ所紹介しています。お墓にかかる毎年の費用に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

永代供養でも費用は毎年かかる?

従来の墓石を建てるお墓では、寺院や霊園の維持費用として年間管理費を毎年支払う必要があります。対して、永代供養のお墓では毎年の費用が発生するケースとないケースがあります。これはお墓の運営元や選ぶプランにより異なります。

もともと管理費が不要のプランもありますし、毎年の管理費を契約時に一括で支払うことができる場合もあります。また、毎年の法要の際にお布施が発生することもあるでしょう。

永代供養にかかる費用の種類

永代供養には下のような費用が必要です。

  • 永代供養料
  • 管理費
  • その他

それでは、これらがどんな費用なのか順に解説していきます。

永代供養料

永代供養料とは、寺院や霊園に永代に渡って故人の供養をしてくれるサービスに対して払う費用です。

永代供養料は契約時のみに支払います。毎年かかる費用ではありません。

管理費

管理費とは、寺院や霊園などの施設の設備を維持するために支払う費用です。

永代供養墓で毎年かかる費用と言うと、この管理費があてはまります。従来のお墓では管理費を毎年支払う必要がありますが、永代供養のお墓では数十年分の管理費をまとめて支払える場合が多くあります。一部の永代供養墓では、管理費が永代供養料に含まれている場合もあります。

また、他の人の遺骨と一緒に埋葬される合祀型の永代供養墓の多くは管理費がかかりません。毎年の費用がかからないのであれば、残された家族に費用の負担を与えずに済みますね。

その他

その他に、下のような費用がかかることもあります。

戒名料

亡くなった後の名前である戒名をつけてもらうときに発生する費用。

彫刻料

銘板に名前や没年月日などを彫刻する際に発生する費用。

お布施

法要の際にお坊さんにお渡しするお金。

戒名料や彫刻料は、毎年の費用ではなく初めだけにかかる費用です。お布施は亡くなったあとも毎年発生する可能性がある費用のため、忘れないように注意しましょう。

永代供養にかかる費用相場

それでは永代供養には実際にどれくらいの費用がかかるのか紹介します。

永代供養料の費用相場

永代供養料の費用相場は10万円〜150万円です。

永代供養料はお墓の種類や個別の安置期間などにより費用に幅があります。お墓の種類による永代供養の費用目安は下のとおりです。

合祀墓

10万円~30万円

集合墓

20万円~50万円

樹木葬

20万円~150万円

個人墓

40万円~150万円

納骨堂

50万円~200万円

他の人の遺骨と混ざって埋葬される合祀墓は最も費用が安いです。

管理費の費用相場

管理費はお墓の種類や収骨人数によって異なり、費用相場は、毎年支払うケースでは年間5,000円〜2万円ほどです。

毎年ではなく契約時にまとめて支払える場合もあります。その場合は、個別に安置される期間の年数分の管理費を支払います。17回忌までの契約なら17年分、33回忌までの契約なら33年分、という具合に支払うことになるでしょう。

永代供養のメリット

毎年の費用がかからないタイプの永代供養は大変魅力的ですよね。さらに、永代供養には他にも多くのメリットがありますよ。

メリット①お墓の維持管理が不要

永代供養のお墓では、寺院や霊園が遺骨の供養をしてくれるため、家族はお墓の維持管理をする必要がありません。

近年では、お墓から離れたところに住んでいるため、毎年お墓参りに行くのが難しい方も増えています。大切なご家族が眠るお墓が荒れ果てた姿になってしまっているのでは…と想像するのは心苦しいでしょう。そのため、お墓の清掃や法要を定期的に行ってくれる永代供養墓が人気を集めているのです。

メリット②お墓の継承者が不要

永代供養は、基本的には一代限りのお墓です。

従来のお墓のように家族代々で継承することを前提としていません。そのため、お墓の継承者がいなくても無縁仏となる心配は無用です。近年では、子どもをもたないご夫婦や独身のまま生涯を終える方も珍しくありません。このような現代人にとって、お墓の継承者がいらないことは大きなメリットでしょう。

メリット③費用が安い

永代供養は、従来のお墓と比べると費用が安い傾向にあります。

従来のお墓の費用相場は150万円~200万円ほどですが、合祀型の永代供養墓なら数万円から見つけられるでしょう。合祀型は一般的に毎年の管理費がかかりません。毎年の費用がいらない施設を選べば、子どもに維持費用の負担をかけないことから、墓じまいをして永代供養墓に改葬する方も増えています。

永代供養のデメリット

次にデメリットについてもお伝えします。

デメリット①周りの理解が得られにくい

永代供養はまだ新しい形のお墓です。

従来のお墓が当たり前だと思っている方に理解してもらうには、時間がかかるかもしれません。しかし理解が得られないからと言って、親族に相談せずに永代供養墓を契約するのはやめましょう。

お墓は家族全体の問題であるため、親族間でのトラブルの原因となってしまいます。毎年の費用負担が軽減されるなど、永代供養のメリットを伝えつつ、家族で話し合うようにしてください。

デメリット②いずれは合祀される

永代供養と言っても、永遠に管理してもらえるわけではありません。

契約期間が終わると、他の方の遺骨とひとまとめに埋葬される合祀墓に移されることが多いです。合祀されても施設がある限り供養は続けられますが、合祀されると後から遺骨を取り出すことはできません。

永代供養の費用に関するよくある質問

次に、永代供養の費用に関してよくある質問に回答します。

永代供養料と永代使用料の違いは?

お墓の費用で「永代使用料」を耳にしたことはないでしょうか。

永代使用料は永代供養料と同じく契約時のみに支払うもので、毎年支払う費用ではありません。永代供養料と永代使用料は非常に似ている単語のため、混同されがちですが、全く意味の異なる言葉です。

前述のとおり、永代供養料は遺骨を永代に渡って維持管理してもらうサービスに支払う費用です。対して、永代使用料はお墓の土地を使用できる権利に対する費用です。

永代使用料は従来のお墓では必ず支払う費用で、一度支払えば家族代々に渡りその墓地を使用できます。しかし、永代供養は基本的に継承不要のため一般的に永代使用料はかかりません。

永代供養の費用は誰が払うの?

基本的には、永代供養のお墓を契約した人が支払います。

ただし、毎年の管理費が必要な施設であれば、契約者が亡くなってしまうと支払えませんよね。その場合は契約者の親族などが毎年支払うことになるでしょう。

また、親のお墓を子どもが契約した場合、契約時の費用は兄弟姉妹で分割して支払うこともあるかもしれませんね。契約後に毎年の管理費が発生する場合は、毎年の費用もどのように分担して支払うのか予め決めておきましょう。

決めておかないとトラブルの原因になってしまいます。

永代供養の管理費はいつまで払うの?

個別に管理されている期間の間、毎年支払います。

個別の安置期間の契約が13回忌までなら、13年間、管理費を毎年払い続ける必要があります。管理費を毎年払い続けていれば、個別の契約期間を延長できる施設もあります。毎年の管理費が払えなくなった場合は、合祀墓に移されることが多いです。毎年の支払いを負担に思うのであれば、一括で支払いを済ませられる施設を選びましょう。また、一部の施設では、生前のうちだけ毎年管理費を支払うケースもあります。

永代供養にお布施は必要?

お寺が運営する場合、檀家になることを必須としている永代供養墓もあります。その場合はもちろん、檀家とならなくても法要の際にお布施が必要になるケースはあるでしょう。

お布施の相場は3万円~5万円程度です。

毎年かかる費用として、お布施も頭に入れておいてください。

毎年の費用がいらない永代供養墓4選

それでは、契約時に費用を支払うだけで、毎年の管理費が不要な永代供養墓をご紹介します。

毎年の費用がいらないと、残された親族に負担をかけることがありませんね。

  • 毎年の費用がいらない永代供養墓①あおぞら霊園 樹木葬型永代供養付墓所 「エール」
  • 毎年の費用がいらない永代供養墓②納骨堂てらす
  • 毎年の費用がいらない永代供養墓③見性院
  • 毎年の費用がいらない永代供養墓④うらわ美園霊苑「永遠の絆」

この4ヶ所について順にご紹介します。

毎年の費用がいらない永代供養墓①あおぞら霊園 樹木葬型永代供養付墓所 「エール」

住所:神奈川県横浜市保土ヶ谷区上星川2-46-1

横浜市にあるあおぞら霊園の樹木葬タイプの永代供養墓です。

1名用と2名用があり、区画の場所によっても費用が異なりますが、この樹木葬はいずれも毎年の管理費が不要です。「上星川あおぞら公園」に隣接した公園墓地で、自然豊かな風景のなか安心して眠れそうですね。

あおぞら霊園の詳細はこちらです。

あおぞら霊園|保土ヶ谷区にあるバリアフリーの公園墓地

毎年の費用がいらない永代供養墓②納骨堂てらす

住所:北海道札幌市東区東雁来町357-3(札幌市)

北海道恵庭市文京町4丁目8-20(恵庭市)

北海道に2か所ある納骨堂てらすです。

納骨堂にしては珍しく毎年の管理費が不要で、「合葬納骨プラン」では16万5,000円のみと非常にリーズナブルな納骨堂です。屋内のため天候に左右されずにお参りができるので安心ですね。

札幌の納骨堂てらすはこちらから、恵庭の納骨堂てらすはこちらから詳細を確認できます。

東照寺 納骨堂てらす|札幌市東区 市中心部からアクセスしやすい ペット共葬OK

弘隆寺 納骨堂てらす|恵庭市 雨や雪の日でも快適な屋内型納骨堂 リーズナブルな価格

毎年の費用がいらない永代供養墓③見性院

住所:埼玉県熊谷市万吉797

年会費や管理費などの毎年の費用が一切かからない「みんなのお寺」をコンセプトにした見性院の永代供養墓です。

お寺が運営するお墓では、檀家にならなければならないお寺もある中、毎年の費用がかからないのは魅力ですね。合同納骨であればなんと3万円で購入できますよ。また、戒名を付ける必要がなかったり、郵送での納骨に対応していたり、嬉しいサービスが充実しています。

見性院の詳細はこちらです。

見性院|宗教不問、管理費不要「みんなのお寺づくり」を掲げている寺院

毎年の費用がいらない永代供養墓④うらわ美園霊苑「永遠の絆」

住所:埼玉県さいたま市岩槻区釣上新田761−5

うらわ美園霊苑「永遠の絆」では、毎年の管理費など購入後の費用が一切かかりません。

合祀墓は9万円で購入できます。個別で安置する場合は、専用の納骨袋で10年間安置した後、合祀されます。樹木葬タイプもあるため、複数のプランから希望のものをお選びいただけますよ。

うらわ美園霊苑「永遠の絆」はこちらから詳細を確認できます。

うらわ美園霊苑「永遠の絆」永代供養墓|宗教自由、管理費不要の霊苑

まとめ:永代供養では毎年の費用がかかる場合とかからない場合がある!契約時にしっかりと確認しよう

本記事では、永代供養でも毎年の費用が必要なのかを解説しました。

結論として、永代供養では毎年の管理費がかかる場合とかからない場合があります。これは契約プランやお墓の運営元によるものです。毎年の費用について、契約時にしっかりと確認するようにしてください。

残された家族に毎年の費用負担をかけたくないと思うのは、皆さまが当たり前に考えることです。ご自身やご家族が納得できるように、できるだけ多くの永代供養墓を見学したり資料請求したりして、しっかりと吟味してください。

「みんなの永代供養」では多くの永代供養の情報をご提供しております。

今回ご紹介した以外にも、毎年の費用が不要の永代供養墓もたくさんございます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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