お葬式の費用はどのくらい必要? 金額の目安と費用の内訳を解説します!
お葬式は、あなたの大切な方が亡くなられたとき、安らかに眠れるように送り出してあげるための重要な儀式です。
お葬式にはさまざまな費用がかかります。もし突然ご家族が亡くなられたら……
あなたは、こんな疑問を抱かれるのではないでしょうか。
- どんな費用が必要になるの?
- 誰に、どのタイミングで、どの費用を支払うことになる?
- お葬式のために全部でいくらくらい用意しておけばよいの?
- お葬式前に合計金額の見積もりはとれるの?
- お葬式の費用を抑えるためには、どんな費用項目を調節できる?
この記事では、お葬式の費用の目安と、その内訳となる各項目についてご説明します。
お葬式の種類と費用の比較
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一般葬と家族葬
お葬式の費用は、その規模や参加人数によって大きく異なります。
一般葬の場合、通常はたくさんの人が集まって儀式を行います。
そのため、大きな葬儀場や葬儀スタッフの手配費用、お花など飾りつけのセッティング費用、お通夜の際の「通夜ぶるまい」や火葬後の「精進おとし」といったお料理の費用がかさみます。
平均的な費用は約100万円~200万円程度とされています。
家族葬の場合は、限られた人数で行うことが多いため、一般層と比べて費用が抑えられることが多いです。
葬儀場の手配費用や飲食代が含まれ、平均的な費用は30万円~100万円程度です。
★家族葬と密葬の違いは?
家族葬と密葬、どちらも家族や身内の近しい人たちのみが参列する比較的小規模なお葬式ですが、密葬の場合は、後日一般の人たちを招いて本葬を行うのが特徴です。
亡くなった方が有名人や、社会的地位の高い方だった場合、お葬式にはたくさんの人が参列されることが予想されます。
そのような場合は密葬を行うことで、本葬とは別に、身内の人だけで静かにお別れをすることができるのです。
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宗教・宗派による費用の違い
お葬式の費用は宗教や宗派によっても違いがあります。
これは、仏教、キリスト教、神道など、それぞれの宗教によって必要な儀式が違い、僧侶・神職などお葬式を執り行う人も異なるためです。
また、もっとも一般的な仏教式のお葬式の場合、お坊さんへのお布施や読経の費用も加わります。
平均的な費用では、仏教のお葬式の場合は約30万円~70万円、キリスト教・神道の場合は約20万円~50万円程度になるようです。
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お通夜・告別式を含むお葬式と直葬の違い
一般的なお葬式では、お通夜と告別式を行って、亡くなった方を偲び、家族や友人と最期のお別れをする機会が設けられます。
これに対して、直葬は通夜や告別式を行わずに、ご遺体をすぐに火葬してしまう方法です。
お通夜・告別式を行うかどうかによって、費用も大きく異なります。
直葬の場合、ご遺体の準備や火葬の費用がかかり、平均的な費用は10万円~40万円程度になることが多いです。
一方で、お通夜・告別式の一連の儀式を行った場合は、葬儀場の手配費用やスタッフの人件費、参列者への接待費用も加わることになります。
ある程度の規模のお葬式の場合だと、平均的な費用は100万円~200万円程度になります。
お葬式費の内訳
葬儀場の手配費用
お葬式(お通夜・告別式)を行う場所を確保するための費用です。
金額はお葬式の規模や設備、場所によって異なります。
棺や供花などの準備・飾りつけ費用
お葬式で亡くなった方とお別れするために使う道具や、会場にそなえるお花、お供え品などを用意・設置するための費用です。
遺影写真や、遺品を展示する場合はその準備なども含まれます。
また、ご遺体を棺に納める際、髪や顔を整えたり、衣服を着替えさせたりといった死化粧(エンゼルケア)をほどこすための費用も必要になります。
参列者の接待費用
お葬式に参列してくださる方々へ、お通夜の際の「通夜ぶるまい」や火葬後の「精進落とし」で、お茶やお食事を提供するための費用です。
飲食代に加え、場所代が別にかかる場合もあります。
参列者の人数やお食事の種類によって、費用が変わります。
僧侶や神職など、お葬式を執り行う方の手配費用
お坊さんや神主さんを呼んでお葬式を執り行ってもらうための費用です。
宗教やお葬式のスタイルによって異なります。
仏教式のお葬式でお坊さんに読経をお願いする場合は、お布施の費用も必要になります。
ご遺体の処理費用
故人のご遺体を処理する際にかかる費用です。
もっとも一般的な火葬の場合、火葬場の手配費用と遺骨の収集(お骨上げ)・納骨の費用がかかります。
埋葬の場合、墓地の手配や墓石の購入のための費用も必要になります。
参列する遺族の衣装・メイク費用
ご遺族がお葬式に参列される際、喪服を準備する費用や、美容院などで髪型・メイクをしてもらう場合はその費用がかかる場合があります。
着物を着る場合は、着つけの費用も必要になるかもしれません。
お葬式費用の見積もりと節約方法
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葬儀社に見積もりを取って選ぶ
複数の葬儀社から見積もりを取り、費用項目・サービス内容は妥当か、信頼できるか、評判はどうかなどを確認してから、自分が納得のいく葬儀社を選びましょう。
以下のようなポイントに注意して考えるとよいです。
- どんな葬儀形式に対応できるか?
- 見積り料金に何が含まれるか? 内容は明確になっているか?
- 相談した際、担当者の対応は丁寧か? 疑問に対して、満足のいく説明をもらえたか?
- 実際にその葬儀社でお葬式をした方からの評判はどうか?
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予算に合ったお葬式プランを選ぶ
ご遺族の予算に合わせて、最適なお葬式プランを選びましょう。
基本的には、故人様本人のお金を使ってお葬式費用に充てます。
それが難しい場合でも、無理をせず、予算を明確にしたうえでプランを立てることが大切です。
【注意!】
金融機関が、契約者が亡くなられたことを知ると、口座が凍結されてしまい預金が引き出せなくなることがあります。
しかし2019年7月から施行された制度で、口座が凍結された後でも、必要な手続きを行えばお葬式の費用を引き出すことができるようになりました。
金額によっては家庭裁判所の判断が必要になる場合があるため、早めのうちから口座のある銀行に問い合わせておくことをおすすめします。
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必要のない費用項目を削減する
お葬式の費用の中には、必要がないと感じられるサービスや装飾の費用も含まれていることがあります。
見積もりをしっかり見て、サービス内容がわからないものは葬儀社に聞くなどして明確にしましょう。
そのうえで、ご遺族が必要ないと感じられたものは無理に含めず、本当に必要なものだけ選ぶようにしましょう。
こうすることで、無駄な出費を抑えることができます。
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積み立て貯金や葬儀保険による資金準備
家族が亡くなったときのため、生前からお葬式の費用を積み立てておくことはとても大切です。
また、葬儀保険に加入しておくことで、お葬式の費用をカバーすることもできます。
お葬式後にかかる費用
香典返しの費用
香典返しとは、お通夜や告別式の参列者からいただいた香典へのお返しとして送る品です。「満中陰志(まんちゅういんし)」とも呼ばれます。
送るタイミングは、本来は忌明け(四十九日など)の法要から1か月以内ですが、近年では簡略化され、香典をいただいたその日にお返しをすることも多くなりました。
宗教や地域の慣習の違いによっても送り方は様々ですが、通常はいただいた香典の半額~1/3程度の金額のものを送ることが多いようです。
お墓や納骨堂の購入・管理費用
お葬式の後、遺骨を納めるお墓や納骨堂を用意するための費用がかかります。
遺骨の処理方法によってさまざまですが、購入の費用に加え、管理費用がかかるものもあります。
新しくお墓を購入する場合は、大きな金額が必要になる場合もありますので、可能であれば生前から本人と話し合い、希望の場所やお墓のスタイルについて話し合い、費用についてもイメージできるようにしておきましょう。
また、遺族に負担をかけたくないという場合や、未婚や子どもがおらず後継者となる人がいない場合は、お寺などが永代にわたって供養を行ってくれる「永代供養墓」が有益な選択肢になります。
ほかのご遺骨と合葬するタイプの永代供養墓もあり、死後の世話をしてくれる人がいないという不安から解放してくれます。
お墓のポータルサイト「みんなの永代供養」では、お墓選びに役立つ情報をたくさん掲載しています。亡くなられた方や、遺族の方々の希望に合ったお墓に出会えるようお手伝いします。ぜひあなたの希望条件を入れて、検索してみてくださいね!
法要の費用
初七日や忌明けの法要など、お葬式の後に故人を偲ぶための法要・法事にも、費用がかかることがあります。
初七日は、亡くなってから7日目に行う法要ですが、近年では簡略化され、お葬式と同じ日に続けて行われることが増えてきました。
仏教の一般的な方法では、死後四十九日の法要を忌明けとしており、お坊さんを招いて読経をしてもらうことが多いので、その手配・接待費用がかかります。
また、お盆の法要などを行う場合にも、そのたびに費用が発生します。
予算内でこれらの行事を執り行うために、事前に計画を立てておきましょう。
遺産相続伴う費用
お葬式費用の生産が終わった後、故人の遺産を相続する場合、手続きに伴う費用がかかることがあります。手続きの際に必要となる印紙代や手数料などの費用が含まれます。
いざとなってから慌てないよう、相続にどんな手続きや書類、費用が必要になるのかリサーチしておきましょう。
まとめ
お葬式の費用は、宗教やお葬式のスタイル・規模によって、かなりばらつきがあることがわかりました。
また、お通夜・告別式といったお葬式の儀式を行う費用だけでなく、お墓・納骨堂の準備、香典返し、その後の法要など、お葬式後に必要となる費用もたくさんあります。
大切なことは、いざというときになってから慌ててしまわないよう、あらかじめご家族としっかり話し合い、明確なイメージをもっておくことです。
どんなお葬式がよいか、どんなお墓がよいか? そのためにはどれくらい費用が必要になるか?
早めのリサーチを始めておきましょう!
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