お墓のお役立ちコラム

お墓を買うお金がない!そんな時にお墓はどうしたらいいの?

誰かが亡くなった時はまずお葬式を行いますよね。そして四十九日法要が終わった後は、遺骨をお墓に納骨する、というのが基本的な葬儀の順番です。ですがそれにはかなりのお金が掛かるのが現実。お葬式まではなんとかできたけれど、実際に納骨するとなった時、お墓を買うお金がないとなると、その後の対応は変わってきます。亡くなることが先々にわかっているのであれば、お墓を買うお金がないということは避けられるかもしれませんが、そんなことは稀ですよね。

実際に納骨をすることになった時、お墓を買うお金がない場合でも元々先祖代々のお墓があるならば、そちらに納骨するのが一番です。しかし遠方であるとか3親等外であるとか、さまざまな理由でそのお墓に納骨できないとなると、お墓を新しく建てる必要が出てきます。しかしお墓を建てる=お墓を買うには相当の金額が必要なのもまた事実で、大体新規で一基建立するとしたら、墓地代+墓石代で最低でも100万円から350万円程度は掛かります。

「お墓を買うお金がない!」そんなことになった場合、遺骨やお墓はどうしたらよいのでしょうか。

ここではお墓を買うお金がない時に、実際どのようにすれば良いのかを調べて見ました。

 

お墓を買うお金がない場合の対処法とは?

従来通りのお墓を買うには、先にも申し上げましたが100万円から350万円といった費用が一気に掛かってしまいます。一度にまとめて100万円以上のお金を支払うのは困難という方もたくさんいらっしゃるでしょう。

そんなお墓を買うお金がない、用意できないといった場合にはいくつかの選択肢があります。

    メモリアルローンなど各種ローンを組む

    補助金を活用する

    親族から借りる

    お金がないなら、お金が貯まるまで自宅で遺骨を保管する

    お金がないなら、お金のかからないお墓・供養法を検討する

それでは各項目についてしっかり見ていきましょう。

 

お墓を買うお金がない場合①各種ローンを組む

一度にお墓を買うお金がない場合、お墓はローンを使って購入することが可能です。金融機関のローンや石材店のローンなど、各所でローンを実施していますので、それらを利用するというのも手でしょう。

・金融機関のフリーローンを使う

・金融機関の中で、葬儀や墓石代など、目的が決まっているローンを使う

・全優石の加盟店で使えるメモリアルローンを使う

今すぐお墓を買うお金がない場合、これらのローンを使って分割払いにしてお墓を建てるというのも一つです。

 

お墓を買うお金がない場合②補助金を活用する

お墓を買うお金がない場合の補助金とは、亡くなった方が社会保険組合の加入者であった場合のみ使える方法で、埋葬料や埋葬費が支給される制度のことです。亡くなった被保険者により生計を維持されていた人が埋葬を行う場合に、埋葬料として補助金5万円が支給されます。しかしこれは必要書類を提出、申請しなければ支給されません。

 

お墓を買うお金がない場合③親族から借りる

お墓を買うお金がない場合、なにも1人の人が全ての金額をまかなわなくてはならない、という法律はありません。親族一同でお金を出し合ってお墓を建立するのも一つの方法です。また、今はお金がないとしても遺産相続が決まっているのであれば、その相続後に支払うというのも手です。残された家族のために、自身の葬儀費用を残される方もいらっしゃいますので、その中から払えば、ローンを組む必要はないでしょう。お墓を買うお金がないから納骨できない、といったことは避けられます。

 

お墓を買うお金がない場合④お金が貯まるまで自宅で遺骨を保管する

お墓を買うお金がない場合、お墓を建てるお金が貯まるまで自宅で遺骨を保管する、という方法をとることもできます。

納骨というのは、いつしなければいけない、という決まりがありません。四十九日にする方もいれば、一周忌、三回忌(2年目)、七回忌(6年目)にする方もいらっしゃいます。

ですから今すぐお墓を買うお金がない場合は、そのお金が貯まるまで納骨を待つというのも良いでしょう。

 

お墓を買うお金がない場合⑤お金のかからないお墓・供養法を検討する

従来のお墓を建立するには100万円以上のお金が掛かってきます。そのためお墓を買うお金がないとして、お金の掛からないお墓や供養法を検討する人が増えてきています。また、お墓に納骨することをせず、「散骨」や「手元供養」「永代供養墓」といった形の供養を取る人もたくさんいらっしゃいます。お金がないなりにお墓を考えたいという方は、お墓の選び方について「失敗しないお墓の選び方は?押さえておきたい7つのポイントと注意点」もご覧下さい。

 

お墓はいらない?お金の掛からないお墓とは

お墓を買う、建てるには、それなりのお金が必要です。しかし、お墓を買うお金がない!ならば、お墓を買うことをしない=建てないとしたらどうでしょう?納骨し、供養する気持ちがあるならば、お墓を買う必要がないとしてお金がない状態でも、お墓を作ることは可能です。例えば、お金がないなりにお墓を持たずに供養するとしたら「散骨」や「手元供養」という方法があります。宗派によっては本山が全て納骨を請け負ってくれるところもあるでしょう。ですが、散骨したら故人を偲んでお参りしたくなった時はどうしようもないですよね。手元供養は自分の手元に遺骨がありますから、いつでも故人を偲ぶことはできますが、やはりそのまま放置しているような気分にもなります。そうなるとお墓が必要という気持ちになってくる場合もあるでしょう。しかしお墓を買うお金がない・・・と堂々巡りになることも。また、お墓を建立したとして、そのお墓を誰が管理するべきなのか、という後継者問題もあります。そんな時には「永代供養」をお願いするというのが解決策になるでしょう。

 

お金が掛からない供養の種類とは

お墓を買うお金がないとして、お金が掛からない方法を使って故人を弔うことに何ら問題はありません。遺族が故人を弔う気持ちを持つこと、それが最も大切なことなのです。では、お金のかからない供養方法とは一体どんなものがあるのでしょうか。

 

合葬墓(永代供養墓)

お墓を買うお金がないなら、遺骨を骨壺から取り出して、他の方の遺骨と一緒に合同のお墓に遺骨を埋葬する方法を選べます。呼び方としては、合祀墓や合同墓などとも呼ばれています。

価格の相場は1体につき10万円から30万円程度とされていますので、かなり手軽に納骨することができます。ただし合葬墓の場合、遺骨は他の方の遺骨と混ざってしまいますので、後々取り出すということができません。

 

樹木葬

お墓を買うお金がないなら墓石の代わりに、桜の木などシンボルツリーを植えてそれを墓標とするお墓を選ぶ方法があります。故人お1人1本のシンボルツリーを植える場合は50万円程度掛かりますが、合祀タイプ(合葬墓)にした場合は5万円からと安価で抑えることができます。

 

納骨堂

お墓を買うお金がない人が最近選ぶことが多くなっている、建物の中に納骨スペースがある施設です。屋内にたくさんの納骨スペースが並ぶので、お墓を建立することなく、骨壺を保管することができます。価格は50万円程度から、都市部になると150万円程と幅があります。

・ロッカー型・・・納骨スペースがコインロッカーのように並んでおり、参拝時に納骨壇を

開くもの、参拝用のご本尊が用意されたものなどがあります。

・霊廟型  ・・・お仏壇タイプの納骨スペースが並んでいます。上段がお仏壇、下段が納

骨スペースとなっているタイプが多いでしょう。

・墓石型  ・・・通常のお墓と遜色がないので、お花やお線香を供える場所もあります。

しかし価格が通常のお墓と同額程度になることもあります。

 

お墓を持たない形の供養の仕方5選

お墓を買うお金がないとして、お墓を持たないという選択肢を選ぶ方法も存在します。現代の土地事情や相続事情などから、お墓を買うお金がないなどで、お墓自体いらないと考える人も多くなってきました。では、お墓を持たないで供養するにはどうしたら良いのでしょうか。その方法は意外とさまざまで、

    散骨

    手元供養

    本山納骨

    送骨

    骨仏

が挙げられます。ではお墓を買うお金がない場合に選ばれる供養とはいったいどのような供養なのかを見ていきましょう。

 

①散骨

遺骨を火葬した後、粉骨にして海に撒くという方法です。ガイドライン(遺骨は2mm

以下の粉骨にする、散骨する場所は漁を行わない場所など)に沿って行わなければなりません。そのため業者に依頼した方が安心で、価格相場は5万円から20万円程度、ほとんど海の散骨可能場所へ出る船のチャーター代で済みます。チャーター代も複数の家族で船を借りたり、業者に依頼したりする委託散骨にすれば、価格は抑えられます。また、マナーとルールをしっかり事前に調べることで、自力で行うことも可能です。

 

②手元供養

その名の通り、遺骨を手元(自宅)において供養する方法です。遺骨をペンダントなど身に着けられるアクセサリーに加工して供養したり、ミニ骨壺というオブジェのような物にしたりする方法で、最近増えてきています。

費用は種類によりけりですが3万円程度から10万円程度のものが多いでしょう。

 

③本山納骨

信仰している宗派によっては、本山に全ての遺骨を納骨する方法をとることができ、その場合お墓は必要ありません。特に浄土真宗などが有名です。お寺によっては、宗派不問で納骨を引き受けてくれる寺院もあります。費用はお布施代として3万円から5万円程度で、きちんと目安を提示してもらうことができます。

 

④送骨

お金がないなりに供養したいとして、ここ数年で出てきた新しいサービスに「送骨」があります。全国各地のお寺に遺骨を発送し、寺院内の供養塔などに合祀してもらうという方法です。相場は3万円からで、かなり手軽に供養をすることができます。また、送骨を受け付けてくれる寺院というのが昔ながらの寺院が多いので、伝統ある寺院に眠れるというメリットがつきます。「自分たちでお墓参りすることがほぼないので、お寺で最後を見守って貰いたい」という割り切った考え方ができるのが魅力でしょう。

 

⑤骨仏

骨仏(こつぼとけ・こつぶつ)はお寺に納骨されたお骨を集めて粉にし、セメントと合わせて仏の形にし供養します。

骨仏で有名な大阪の一心寺というお寺では、納骨された遺骨を使用して10年に一度「骨仏」(遺骨で出来た仏像)を作っています。明治20年から始まった伝統ある方法で、一心寺は宗派を問わず納骨を受け付けてくれるため、最近では「お墓を作るお金がない、もしくはお墓を作りたくないけれど、供養はきちんとしてもらいたい」という人に注目を浴びています。

費用は2万円〜納骨可能です。(現在一心寺では納骨に制限がかかっております)

そのほか、骨仏を行っているお寺

新潟県:国上寺

栃木県:尊星王院

埼玉県:広徳寺

東京都:本寿院

千葉県:大福院

神奈川県:円宗院

愛知県:一乗院・飛鳥 善光寺

京都府:金戒光明寺

滋賀県:西願寺

石川県:孝真寺

広島県:敬覚寺

島根県:東林寺

香川県:法然寺

福岡県:長専寺

熊本県:本寿院

 

お墓を買うお金がないならお墓はいらない

お墓がない家というと、そんな家があるのかと不思議に思われるかも知れません。しかし意外とお墓がない家というのは多くあります。例えば、実家から独立して家庭を築いていたり、お墓の承継者ではなかったりする場合「お墓は実家にはあるが、自分たちが入るお墓ではない」ということになります。また実家のお墓が遠く、自分たちが実際に入るには遠すぎて使えない、という場合もあるでしょう。そして夫としては実家のお墓に入るつもりがあったとしても、妻側にその気持ちがない、という場合です。妻としては住んだこともないような遠い土地に葬られるということに抵抗があるのは当然で、お墓をどうするかという話をした時に、初めてそのことに気づく夫も多いといえます。また両親が墓じまいしてしまった場合、子どもたちにはお墓がありません。そんな場合には新しくお墓を買う必要が出てきますが、そんなお金がないという人もまた多いのです。

 

お墓を買うお金がない=供養の気持ちがないわけではない

お墓を買うお金がない場合、供養をしたくないという気持ちがあるわけではない場合がほとんどです。お金がないからお墓を買うことをためらっている、お墓を買うこと自体にプレッシャーを感じている、お金がないからといって遺骨を手元供養にはしたくない・・・など、さまざまな想いが交差するといえます。そんなお墓を買うお金がないという時などには永代供養という手があるのを思い出して下さい。永代供養ならお墓を買う必要がない上に、供養は永代にしてもらうことができます。お墓が遠すぎる、後継者がいない、といった問題も解決することができます。費用面でも、お墓を買うお金がないとしても、お墓を建てるよりは安価で行うことが可能なのです。また樹木葬などで自然にお骨を返すこともできますので、継承者がいないとしても何ら問題がないのです。お墓についての悩みがあるのであれば、一度みんなの永代供養にご相談下さい。親身になってお答えします。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。「お墓を買うにはお金がいる。けれどお金がない。」というのは意外と現実的で身近にあり得る話です。今すぐお墓を買う必要に迫られる、ということはないかもしれませんが、将来的なことを考えた時に、お墓は本当に必要なのか、またお墓を買うお金がない場合はどうしたらよいのか、ということを今から考えておく必要があるでしょう。

みんなの永代供養では、永代供養のさまざまな方法やお墓の探し方などをご提案しております。また永代供養に関するさまざまな疑問にお答え致します。そして今すぐお墓を買う予定はない、お金はないけれどお墓のことを考えたい、そんな方はお墓のお役立ちコラム(https://minnanoeitaikuyou.com/column/)を是非ご活用下さい。



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