お墓のお役立ちコラム

ペットの手元供養のメリット、デメリットは?いつまですればいいの?

ペットロスを和らげると言われているペットの手元供養。

ご遺骨を合祀供養するか、手元に残すかを迷われている飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか。また、ご家族で話し合うも、なかなか結論が出ずにいらっしゃる方もいるかもしれません。

ここでは、ペットの手元供養でのメリット、デメリットをはじめ、いつまで供養すれば良いのかという点について解説いたします。

ペット供養の歴史

近年、ペットは家族として考えられるようになってきました。

その背景には1980年頃から核家族化が進み、単身や夫婦のみの世帯が増え、その中でペットの需要は拡大し、番犬のような家畜的な扱いから、共に過ごす時間が増え、我が子と同じように愛情を注がれるようになっていったのです。

ペットのお骨を納骨するといった考え方は、実は最近になって普遍化してきた考え方で、それまではあまり一般的ではありませんでした。

一昔前は、ペットの供養は火葬すらせずに自宅の庭、あるいは公園や空き地などに埋葬する、自治体などに引き渡し供養してもらうなどが主流でした。供養というよりは、焼却処理し廃棄してもらっていたのです。

「命」というより「モノ」の考え方が強かったのかもしれません。

そしてペットのお墓は自宅の庭などに埋葬するといった供養から、納骨する時代に変わってきています。現在では民間業者や寺院などで火葬してもらったのち、霊園や納骨堂、または自宅で手元供養として納骨を行うことが定着してきました。

もちろん、納骨といってもその供養の方法は様々で飼い主様の気持ちが最優先されますので、供養の仕方が多様化しているのではないでしょうか。特に決まりがあるわけではないので、ご家族の意向や文化、地域性、経済的な問題などに合わせて選んでいくことが大切です。

ペットにとって、飼い主様にとって一番良い供養の方法が見つかることを願っています。

ペットの手元供養のメリット

ペットの手元供養の最大のメリットはいつでもの届くところで、目に入るところで近くにいることを飼い主様が実感できることにあると思います。

ペットが眠っている霊園などに行く必要はなく、毎日自分の都合で供養できます。

手元で供養する場合、霊園などに比べ、予算なども比較的安価で済む場合が多いです。

飼い主様の都合で柔軟にやりくりが可能です。

また、手元供養の場合、後々霊園に納骨したり、散骨したりと柔軟に対応ができます。

そして何より、ペットの遺骨が手元にあることで、ペットロスを和らげることができます。徐々に痛みが和らぐ中で後々の供養をゆっくり考えていくのも良いと思います。

ペットの手元供養のデメリット

ペットを手元で供養する場合、家族の理解が一致しないとなりません。自宅にご遺骨があることに抵抗のある方や、スペースの問題、いつまで置いておくのか、最終的にはどうするのかなどの問題も発生します。

また、手元にご遺骨があることでペットロスを和らげる効果は十分にありますが、その気持ちがいつまでも癒えず長引いてしまう可能性もあります。

手元供養のデメリットを解消する方法

1.家族の抵抗感をなくす

ご遺骨を近くに置くことにご家族の抵抗がある場合は、自分だけが身につけるアクセサリーなどにするといった手も考えられます。また小さな骨壷に分骨して保管する方法もあります。

2.スペースの問題

1と同様、身につけるアクセサリーにしたり、粉骨や分骨し量を減らすこともできます。手元に残す以外は、寺院などに供養したり、散骨することも可能です。仏壇仏具店にはそういった手元供養用の小さな骨壷もありますので実際に手にとって見てみることも良いでしょう。

3.最終的にどうするのか

ペットの遺骨は人間のご遺骨とは違い必ず納骨しなければならないなどという決まりがありません。悲しいことにペットはモノとしての扱いになりますので、ご遺骨も「廃棄物」となるのです。そのため、ペットのご遺骨を最終的にどうするのかについてはご家族皆さんで話し合う必要があります。

遺骨の粉骨とは

ご遺骨を専用の機械にかけ、粉砕しサラサラのパウダー状にすることです。

ご遺骨は元の量の1/3〜1/4ほどの量になるとされています。専門の業者さんに頼んで実施していただきます。

この粉骨ですがアメリカなどの諸外国では90%の以上が火葬時に粉骨までするようです。日本ではここ最近手元供養を望まれる方や、自然などに「散骨」を希望される方が増えてきて粉骨をご希望されるご家族が増えています。

こうして量を減少させることで、手元で供養したり、アクセサリーとして加工することもできやすくなります。

ペットのお墓の種類

こちらの記事も合わせてご覧ください。

ペットの供養について知っておこうーペットの終活ー

個別墓

人間のお墓同様、霊園内にある区画にペット用のお墓を建てて供養したり、ペット専用でなく一緒に納骨したりするものです。

納骨堂

こちらも人間同様、お骨を保管する屋内施設です。

樹木葬

人間の供養としても最近人気の樹木葬は、墓石ではなくシンボルツリーの麓に散骨や納骨し供養する方法です。ご家族一緒に眠れるところもございます。

合祀墓(合同供養)

他のペットと一緒に埋葬されます。一度埋葬されると、取り出すことはできません。

手作りのお墓

ご自宅の庭などに埋葬する方法です。通販などで購入される方や、ご自分で材料を揃え作られる方もいます。

そのほか考えておきたいこと

ペットのご遺骨を納骨する際、個別のお墓で期間限定で保管され、契約期間後、合祀墓に供養されるのかや、家族がお墓を継いでいく限りずっとその個人墓に納骨され続けるのか、そもそもペットのご遺骨はそのお墓で一緒に納骨できるのかという問題もございます。

先述した、最終的にはどうするのかという問題と同様にご家族で話し合う必要があります。

ペット供養の方法

・火葬

移動式で自宅近くまで来て火葬していただ区こともできます。寺院などでは個体ごと、合同火葬など様々です。

・埋葬(土葬・散骨)

ご遺体をそのまま土葬したり、火葬後の遺骨を散骨し供養します。ご自分で行われる場合には自己判断はせずに法律や規則に則って行うようにしましょう。

・墓地

今は一緒に入れるお墓もありますし、ペット専用のお墓もあります。

・記念品の作成

遺影を飾ったり、メモリアル品を作ったりと様々です。今では遺骨を使ってアクセサリーを作成したり、亡骸をそのまま保存できたり(剥製など)、人形を作ったりもできるようです。

ペットの供養はいつまですればいいの?

決まりは特にありません。節目節目で供養する方もいらっしゃいますし、毎日思いを馳せる方もいらっしゃいます。命日や、誕生日などペットの特別な日に何かしてあげる方もいらっしゃいます。手元供養の後、ペットの合祀墓に納骨される方もいます。その家庭のご事情や、ペットの性格、飼い主様のお気持ちで全て決めて良いのです。何も間違いはありませんし、正解もありません。

ペットの供養はいつまですればいいの?

参考:https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/rule.html

ペットの死後の世界についてこちらもご覧ください

スピリチュアルな出来事から見る死後の世界ーペットロスに陥った時の考え方ー

まとめ

ペットの手元供養のメリット

・ペットロスが和らぐ

・毎日供養できる

・予算や後々の変更が柔軟

・自分の都合で場所や規模を調整できる

 

ペットの手元供養のデメリット

・家族の抵抗感

・スペースの問題

・最終的にどうするのかという問題

・ペットロスを長引かせてしまう可能性

 

デメリット解消方法

・アクセサリーなどにして手元供養する

・粉骨する

・分骨する

 

ペットの供養の仕方も、期間も、お墓の種類も様々です。

自由で選択肢が多数あるということは良いことでもありますが、反面、結論が出しにくいことでもありますよね。

ご家族にとって、ペットにとって何が一番いいのか、ペットの性格や飼い主様の気持ちを大切にしながら考えて見てください。いますぐに結論を出す必要はありません。ご家族の一員であるペットの供養について考える時間もきっと供養の時間となることでしょう。

 

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