お墓のお役立ちコラム

愛するペットの供養方法を分かりやすく徹底解説

ペットの供養

家族の一員、人生の伴侶としていつも寄り添ってくれていた大事なペット。

そのペットを失うのはとても苦しく悲しいことです。

愛したペットだから、しっかり心のこもった供養をしてあげたいですね。

ペットの供養にはいくつかの方法があります。

今回の記事では、これらの供養方法と大まかな費用について、解説していきたいと思います。

 

ペットの供養方法~その1:自分の所有している敷地に埋葬する

ペットを供養する場所

ペットの場合、その亡骸をそのまま、または火葬してそのお骨を自分の所有している土地や庭などに埋葬することができます。費用もかからず、いつでも手を合わせて供養することができます。

小鳥やハムスターなどの小動物である場合は、そのままでも大丈夫ですが、犬や猫などの場合は火葬することをお勧めします。ある程度大きなペットの場合、深い穴を掘らないと匂いがしたり、他の動物に掘り返される心配があるからです。

埋葬したところには、小さな墓標を建てて供養してあげるといいかもしれません。もちろん手作りのものや樹木を植えるなどでも構いませんし、最近では石に彫刻した立派な墓標が販売しており、1万円~2万円くらいで購入することもできます。

火葬してあるときは、骨壷からお骨を出して埋葬しましょう。そうした方が土に還りやすくなります。

しっかりとした石材を使って小さなお墓を作ることもできますが、その仕様や大きさによって費用が5万円~10万円を超えることもあります。

火葬の費用は小鳥やハムスターなどの小動物は8,000円~15,000円前後、猫やウサギの体重が5kgくらいで18,000円~20,000円前後、小型犬10kg以下で20,00025,000円前後、中型犬15kg以下で30,000円前後、大型犬20kg以下で35,000円前後、超大型犬30kg以下で45,000円前後のことが多いようです。

これらのペットの火葬を行う業者は、葬儀や合同墓へ埋葬などもセットで行うところが多いようですので、お近くにあるペット火葬業者に相談してみましょう。

 

ペットの供養方法~その2:ペット霊園に納骨する

最近ではペット専用の霊園や、境内の一角にペット用のお墓を備えたお寺も増えてきました。火葬や葬儀、永代供養をしてくれる場所も多く、供養全般を任せられます。

そういったペット霊園でもいくつか埋葬方法の違いがありますので、ご自分に合った供養の仕方を選びましょう。

ペット霊園の合祀墓や供養塔に埋葬

火葬したお骨を骨壷から出して、他のペットのものと一緒に納骨するので、後から自分のペットのお骨だけを取り出すことはできません。

個別のお墓に比べて、費用が比較的安く抑えられたり、供養を含め掃除などの管理もしないで済むといったメリットがあります。

ペット霊園の個別墓に埋葬

ペット霊園に、合祀墓や供養塔ではなく、個別のスペースにお墓を作ってお骨を収めて供養する方法です。

個別のお墓なので、しっかりと供養をすることができますが、お墓を作るので5万円~10万円ほどの費用がかかります。

また、年間の使用料や管理費が別途必要な場合もあるので、どの程度費用がかかるのかをしっかりと確認しましょう。

お墓を作っても、お墓参りに行かないと供養もできないので、できるだけ行きやすい場所を選ぶと良いでしょう。

ペット霊園の納骨堂に収める

ペット霊園の屋内施設にある納骨堂の、棚やロッカーのような場所にお骨や遺影などを収めて供養する方法です。

受付時間内であればいつでも会いに行くことができて、屋内なので雨や砂埃等で大きく汚れることもありません。

年間の使用量は1万円~2万円くらいが多いようです。

亡くなってすぐに合祀をしてしまうより、しばらくの間は個別でしっかりと供養をし、気持ちが落ち着いてきた頃に合祀のお墓に移して、供養を続けてもいいかも知れませんね。

 

ペットの供養方法~その:自で手供養する

ペットの手元供養

ペットの遺体を火葬した後、お骨を自宅に置いて供養する方法です。

お骨はその全部を骨壷に入れた状態の場合と、大部分を霊園の合祀墓に収めて、一部を手元に残しておく方法があります。

お部屋の一角にお骨と写真を置き、そこに手を合わせて供養するのでもいいですし、ペット用の小さな仏壇に、お骨と写真や仏具などを並べて、しっかり供養することもできます。

このペット用の仏壇や仏具は、さまざまな形やスタイルがあるので、お部屋に馴染むようなお好みのものを選ぶといいでしょう。

価格は1万円~5万円ほどで揃えることができます。

手元供養の場合、飼い主様が一人暮らしであると、入院されたりもしものことがあった時に、ペットの遺骨が廃棄物として処理されてしまう可能性があることがあります。そこは気をつけたいポイントですね。せっかく供養をしていても最後にはゴミとして処理されてしまったら、ペットが可哀想です。

手元供養のスタイルの一つとして、一部のお骨をペンダント型の容器に入れ、いつも肌身離さず着けて供養している方もいらしゃいます。

 

ペットの供養方法~その:ペットも一緒に入れるお墓で供養する

家族として過ごしてきたペットですから、お墓も自分のところと一緒にしたいと思う方は少なくありません。実際にそうされていらっしゃる方もたくさんいます。

でも注意したいのは、どのお墓でも一緒には入れないということ。ペットのお骨を家のお墓や、先祖代々のお墓に入れるのは、法律的には問題ありませんが、霊園やお寺など墓地の管理者が許可をしていないことが多いです。

それは仏教の考えで、人と動物は同じお墓には入れないとされているから。そのことから、他の家族や親戚の中には反対する方がいることも多いです。みんなとしっかり話して、了解を得ることが必要になります。

でも最近は、お墓に対する意識や生活スタイルが多様化して、それに合わせてこうしたペットと一緒に入れるお墓も樹木葬といった形で、目につくことが多くなってきました。

今までのお墓と違って、小さめのお墓ですがコストも抑えられて、永代にわたって霊園やお寺に供養をしてもらえることが多く、人気が出てきています。ペットと過ごしてきたおひとり様や、お子さんのいないご夫婦とペットのお墓として利用されていることが多いようです。

注意しておきたいのは、それぞれの霊園やお寺によってシステムは様々なので、ご自分の希望にあったペットの供養ができる樹木葬を選びましょう。

また、永代供養でも契約の期間があり、その契約期間後は個別のお墓からお骨を取り出して、別のところに合祀することがあります。その際、人とペットの遺骨は別の場所に合祀されることがあるので、霊園に確認しておきましょう。

入る人数や個別のお墓で供養していただく期間などにより、費用は変わってきます。おひとりさまとペットのところで50万円前後、お二人様とペットのところで100万円前後からといった墓所が多いようです。

 

まとめ

家族として可愛がってきた、大事なペットだから亡くなった後もしっかり供養をしてあげたいですよね。

最近では、ほとんどのペットが室内で飼われ、以前よりも人との親密度が増してきているようです。とくに犬は屋外に繋いで飼うケースは見かけなくなってきています。

そういったペットの供養方法は多様化してきていますが、飼い主様が納得できる、ペットへのありがとうの気持ちと愛情をしっかり伝えられる供養方法を選びましょう。

【関連記事】